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浦和に決めた!U22遠藤 五輪最終予選前にスッキリ移籍

[ 2015年12月24日 05:30 ]

石垣島合宿で汗を流すU―22日本代表MF遠藤

 来年1月にリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(1月12日開幕、カタール)を控えるU―22日本代表は23日、合宿中の沖縄県石垣島で初練習を行った。この日は主将のMF遠藤航(22)の湘南から浦和への移籍が発表され、遠藤は下部組織から8年間所属した湘南への恩返しのためにも五輪切符獲得を誓った。

 鹿島、横浜など6クラブによる争奪戦が決着した。五輪最終予選を控える中、浦和入団を決めた遠藤は「自分が成長するためにどうすべきか考えて決めました。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を経験したいというのが大きな決め手。クラブW杯にも出たいと思ったし、常にタイトルを争うチームに身を置くことで成長できるし海外(移籍)にもつながる」と理由を説明した。

 当然、8年間所属した湘南への愛着はある。「(湘南の)チョウ・キジェ監督も自分のキャリアについて考えて承諾してくれた。お世話になったクラブ。(移籍するからには)活躍しなければいけない責任がある。五輪やW杯に出ることで恩返しできれば」と訴えた。当面の目標は日本にとって6大会連続となる五輪切符獲得。主将としてチームを導くことが、湘南関係者に移籍を納得させることにもつながる。

 そのためにも重要な今回の石垣島合宿。初練習となったこの日は、走ることが中心のフィジカルメニューで午前、午後の2部練習で厳しいトレーニングが課せられたが「きつい練習をすれば声が出ることが分かった。良い雰囲気でできた。(今月上旬の)中東遠征から良くなっている」とチームづくりにも手応えを感じている。

 アジア最終予選に出場することで新たな所属先となる浦和への合流は遅れる。それでも「予選があるのは分かっていたこと。予選に集中して五輪出場を決めて合流できれば、自分にとっても良いと思う」。湘南への感謝を表すために、そして浦和で好スタートを切るために。必ず五輪切符を持って帰る。

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2015年12月24日のニュース