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日テレの連覇阻んだ新潟 澤の待つ決勝へ…初Vへ“3度目の正直”狙う

[ 2015年12月23日 17:41 ]

<皇后杯準決勝 日テレ・新潟>PK戦で日テレ5人目・阪口のPKを止め勝利に導いた新潟GK福村は笑顔

皇后杯準決勝 新潟1―1(PK3―2)日テレ

(12月23日 等々力)
 女子サッカー界のレジェンド、MF澤穂希(37)のラストマッチの相手に名乗りを挙げたのは、古巣の日テレではなく初タイトルを狙う新潟だった。120分の激闘でも決着がつかず、PK戦にもつれこんだ死闘を制して2年ぶりの決勝(27日、等々力)へ進出。INAC神戸は2011年、13年と決勝で涙をのんだ相手だが、勝利の立役者となったGK福村は「新潟らしいプレーを崩さず、いつも通りにやっていきたい」と力を込めた。

 新潟は前半11分、右サイドのFKのこぼれ球をFW大石が押し込んで先制。しかし同34分、セットプレーから日テレに同点とされると、その後は小雨の降る真冬の寒さの中で得点を奪えず、延長戦を経てPK戦へと勝負は持ち込まれた。

 PK戦では両チームの20歳の守護神が奮闘。新潟2人目・北原のキックをストップした日テレの山下に対し、新潟GK福村は1人目から連続で止めると、日テレ5人目、元新潟のなでしこジャパンMF阪口のキックを正面でセーブして歓喜の瞬間を迎えた。

 新潟は皇后杯で過去2度決勝に進出しているが、11年は0―3で完敗し、13年はPK戦の末、INAC神戸に敗れている。2011年女子W杯ドイツ大会などなでしこジャパンで澤とともに戦ったMF上尾野辺は「しっかり勝てるように頑張りたい」と語り、“3度目の正直”での初タイトルを誓った。

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2015年12月23日のニュース