×

宇佐美 PSV有力!オランダ名門正式オファー 本人も前向き

[ 2015年12月23日 06:00 ]

練習後にサポーターの記念撮影に応じる宇佐美

 今冬の欧州移籍が確実視される日本代表FW宇佐美貴史(23=G大阪)に関し、オランダの名門PSVが移籍先の有力候補に挙がっていることが分かった。関係者によればPSVは宇佐美を高く評価し、既に正式オファー。宇佐美も前向きに検討しているという。

 宇佐美の移籍先にオランダの名門が急浮上した。複数の関係者によれば、22日までにPSVが来年1月の獲得へ向けて正式オファーを出したことが判明。宇佐美に対しては、マルセイユなども正式オファーを出しているが、PSVは来年2月から始まる欧州CL決勝トーナメントへ出場するとあり、ここに来て有力候補になっているという。

 PSVはアヤックス、フェイエノールトと並ぶオランダ3大クラブの一つ。リーグ優勝22回を誇り、87~88年シーズンには欧州チャンピオンズ杯(欧州CLの前身)を制した欧州屈指の強豪だ。かつて元ブラジル代表FWロナウドやロマーリオといった名選手がプレーしたことでも知られる。

 現在チームを指揮するのは元オランダ代表MFのコク監督。今季もここまでアヤックスに次ぐリーグ2位と優勝争いを繰り広げている。欧州CLではマンチェスターUを撃破して1次リーグを突破。決勝トーナメント1回戦ではAマドリードとの対戦が決まっている。チームは主に4―3―3システムを採用。1トップは絶対エースのオランダ代表FWデヨングで、右FWはU―20W杯に出場したウルグアイの至宝ペレイロと強力。だが、左FWは固定できず補強ポイントとなっている。その中で今季、G大阪をACL4強に導き、J1ベストイレブンにも輝いた宇佐美に白羽の矢が立ったという。

 宇佐美獲得にはマルセイユのほかに、シュツットガルトやブレーメンも動いている。それらのクラブの中で欧州CLに出場できるのはPSVのみ。宇佐美はバイエルンM時代の12年5月、欧州CL決勝でベンチ入りを経験していることもあり、欧州最強クラブを決める大会への出場に魅力を感じているという。2度目の欧州挑戦へ、決断の時が迫ってきた。

 ▽PSVアイントホーフェン 本拠地アイントホーフェンに本社を持つ電子メーカー・フィリップス社の企業クラブとして1913年に創設。リーグ優勝は22回で、オランダ杯は9回優勝。77~78年シーズンにUEFA杯、87~88年シーズンに欧州チャンピオンズ杯を制覇。監督は元オランダ代表MFのフィリップ・コク氏。チームカラーは赤と白。本拠地フィリップス・スタディオンは収容3万5000人。

続きを表示

2015年12月23日のニュース