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澤“夫婦ダービー”制して有終V王手!フル出場で決勝進出貢献

[ 2015年12月23日 12:54 ]

<皇后杯準決勝 INAC神戸・仙台>試合終了後、イレブンとハイタッチして喜ぶINAC神戸・澤(左)

 サッカーの皇后杯全日本女子選手権準決勝が23日、川崎市の等々力陸上競技場で行われ、今大会を最後に現役を引退するMF澤穂希(37)が所属するINAC神戸は仙台を2―0で下し、2年ぶりの決勝進出を決めた。澤はボランチで先発フル出場し、仙台のカウンターの芽を摘むなど主に守備で貢献。“有終V”へ王手を懸けた。

 仙台は、8月に結婚した夫・辻上裕章氏(39)が運営・広報部長として所属する縁のある相手。澤は前日には「夫婦ダービーだから、負けられない。他は譲っても、これだけは譲れない」と“夫婦ダービー”必勝を誓っていた。

 INAC神戸は前半39分、川澄の右CKを高瀬がヘッドで流し、大野が頭で決めて先制。澤はニアサイドで相手のマークを引き付け、先制弾を“演出”した。後半16分には川澄のパスを受けた近賀がグラウンダーのボールを送ると、ゴール前で中島が右足で流し込んで追加点。仙台の攻撃をしのいで大会4試合連続完封勝利を飾った。

 2011年の女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会でなでしこジャパンを初優勝に導くなど、20年以上も第一線で活躍した澤は、今月17日に行われた会見で「心と体が一致してトップレベルで戦うことが難しくなった」と今季限りでの現役引退を表明。INAC神戸は今季無冠だが、「最大で皇后杯が3試合残っている。応援していただいた皆さんに感謝の気持ちを込めてプレーして、サッカー選手、澤穂希として、最後に生きざまを見せたい」と現役生活のラストをタイトル獲得で締めることを誓っていた。

 INAC神戸は27日の決勝(等々力)で、日テレ―新潟の勝者と対戦する。

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2015年12月23日のニュース