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広島・森保監督、世界3位に感涙「平和都市・広島を発信できた」

[ 2015年12月20日 18:24 ]

<広島・広州恒大>後半、ドウグラスは同点ゴールを決める

クラブW杯3位決定戦 広島2―1広州恒大

(12月20日 横浜国際)
 3年ぶりに日本で開催されているサッカーのクラブワールドカップ(W杯)は20日、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で3位決定戦が行われ、Jリーグ王者の広島はアジア王者の広州恒大(中国)に2―1で逆転勝ちを収め、日本勢としては2008年のG大阪以来7大会ぶり、広島としてはクラブ初となる3位に輝いた。

 前半4分にコーナーキックの流れから元ブラジル代表のパウリーニョに頭で決められ先制点を奪われながら、劣勢から途中出場したドウグラスが後半25分と38分に立て続けにゴールを決め、鮮やかな逆転勝利。

 決勝点につながる右クロスを供給したのも途中出場の柏と采配がピタリと的中した森保一監督(47)は、「先制され、厳しい展開になったが、選手は試合を諦めることなく、よく走って戦って、我々のサッカーをやって逆転してくれたと思います」と感激で目を潤ませ、「広島のサッカーだったと思います」と言い切った。

 相手は年間予算500億円とも言われ、中国スーパーリーグを5年連続で制したビッグクラブの広州恒大。今年のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)でも鹿島、柏、G大阪を撃破し、Jリーグ勢にとってはぶ厚く高い壁として立ちはだかってきた。対照的に広島は年間予算約30億円で、開催国枠での出場。森保監督は「Jリーグ、日本の代表として戦おうと、選手たちが意地を見せてくれた。そして、全世界に中継がある中、平和都市・広島を勝利をもって、世界3位を持って、発信できたと思います」と胸を張った。

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2015年12月20日のニュース