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キングカズ、引退の澤に「感謝」 20年以上の付き合い

[ 2015年12月20日 20:43 ]

グアムから帰国し、記者の質問に答えるJ2横浜FCの三浦

 サッカー元日本代表でJ2横浜FCのカズことFW三浦知良(48)が20日、自主トレーニング先のグアムから帰国し、16日に今季限りでの現役引退を表明したなでしこジャパンのMF澤穂希(37=INAC神戸)に「感謝している」とねぎらいのメッセージを送った。

 澤が引退を表明した16日と東京都内で引退会見が行われた17日は、ともに現地でトレーニング中。報道各社から所属先の横浜FCへはカズのコメントを求める依頼が殺到したが、海外にいて詳細が把握できない段階で軽はずみにコメントすべきではないとのカズの配慮からこれまでコメントを差し控えていた。

 この日夜に到着した成田空港で集まった約15社、30人の報道陣に取材対応したカズは「澤さん自身が決めたこと」と、本人の決断を尊重。そして、日本が初の世界一に輝いた2011年の女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会では「澤さんに学ばせてもらった。感謝している」と話し、今後も「引っ張っていってもらいたい」と、長く女子サッカーをけん引したレジェンドのさらなる活躍に期待した。

 2人はカズがV川崎(現J2東京V)、澤が“妹分チーム”の読売ベレーザ(現日テレ・ベレーザ)に在籍していた頃から20年以上の付き合い。なでしこジャパンが今年7月に行われた女子W杯カナダ大会決勝で米国に敗れW杯連覇を逃した際には、「結果は残念だけど決勝までいってくれた。ありがとうと言いたい」と、なでしこの奮闘を称えた上で、最後のW杯と位置付けていた澤について「人が言うことではないけど“最後”というのはきょうまでの気持ち。また、立ちたいと思う、アスリートとはそういうもの。本人の強い意志があれば次のW杯も澤さんならあり得ると思う。本人が信じれば伸びる要素はある」と話していた。

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