×

FC東京DF太田がフィテッセ完全移籍「感謝の気持ちでいっぱい」

[ 2015年12月15日 18:03 ]

オランダ1部のフィテッセに完全移籍するFC東京DFの太田

 J1のFC東京は15日、DF太田宏介(28)がオランダ1部のフィテッセに完全移籍すると発表した。

 既に現地でメディカルチェックを終えた太田はこの日、FC東京を通じ、コメントを発表。「この度、オランダのフィテッセに移籍することになりました。愛する東京を離れることは苦渋の決断でしたが、年齢的にも最後のチャンスと捉え、チャレンジすることに決めました。FC東京に関わるすべてのみなさま、“東京ファミリー”に出会えたことを誇りに思うのと同時に、言葉では表すことができないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。元日、味の素スタジアムで優勝カップを掲げられるように、残りの期間も全力で頑張ります。本当に4年間ありがとうございました」とサポーターにメッセージを送った。

 左サイドバックが補強ポイントだったフィテッセは、スカウト網を駆使して同ポジション約200人の選手をチェック。その中で白羽の矢が立ったのが、得意の左足を駆使してDFながら驚異のアシスト数を誇った太田だった。

 移籍金は設定額の満額となる推定1億円を用意し、契約も2020年6月末までの4年半を提示。平均年齢が若いチームとあって、J1通算184試合に出場し、日本代表としても経験を積んだ太田に対し「お手本になってチームを引っ張って欲しい」と、この上ない評価を与え、獲得に全力を注いでいた。

 昨季自己最多となる10アシストを記録し、ベストイレブンにも選出された太田は、今季も自己最多を更新するJ1最多の13アシストをマーク。チャンピオンシップ進出には一歩及ばなかったものの、第1ステージで得点を量産して今夏にマインツに移籍したFW武藤嘉紀(23)らとともに年間4位の原動力となった。来季以降も契約を残すFC東京には骨を埋める覚悟でプレーし、愛着も人一倍強かったが、関係者によれば、年齢的にも海外挑戦は今回がラストチャンスと考え、悩み抜いた末に移籍を決断したという。

 太田は06年に麻布大学付属淵野辺高校からJ2横浜FC入りし、09年に加入した清水では不動の左サイドバックとして活躍。10年1月のアジア杯最終予選のイエメン戦でA代表デビューを飾った。12年に移籍したFC東京では、Jリーグ屈指の左サイドバックとしての地位を築き、14年にはアギーレジャパンで待望の日本代表復帰。現ハリルジャパンでも常連として招集されており、自身初の海外移籍で日本代表でもさらなる活躍が期待される。

続きを表示

2015年12月15日のニュース