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FIFA副会長ら16人起訴 米司法省 会長は含まれず

[ 2015年12月4日 11:39 ]

 国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件で、米司法省は3日、新たにFIFAの現職幹部ら16人を収賄などの罪で起訴したと発表した。スイス当局が3日逮捕したFIFAの副会長2人や、ブラジル・サッカー連盟会長のデルネロ被告(74)が含まれている。

 司法省は5月、サッカー・ワールドカップ(W杯)のマーケティング権販売などに絡む贈収賄の罪で、FIFA関係者や業者ら計14人を起訴したと発表している。今回の追加起訴で捜査網は大きく拡大した。

 リンチ米司法長官は声明で「陰に潜み、捜査を逃れようと願っている」容疑者らへの徹底捜査を強調した。

 現職幹部で起訴されたのは、いずれもFIFA副会長のフアンアンヘル・ナポウト被告(57)(パラグアイ)、アルフレド・アウィト被告(64)(ホンジュラス)ら。このほか、ホンジュラスの元大統領で同国のサッカー協会会長も務めたラファエル・カジェハス被告(72)も起訴された。

 FIFA倫理委員会から暫定活動停止処分を科されているブラッター会長らは含まれていない。

 司法省によると、5月にスイスで逮捕され、その後米国に身柄を移送されたジェフリー・ウェブ前副会長(51)は、賄賂の要求や資金洗浄の起訴事実を認め、670万ドル(約8億2千万円)以上の没収に同意、有罪判決を受けた。

 スイスのチューリヒでのFIFA理事会に出席していた田嶋幸三理事は4日、成田空港に帰国し「非常にショッキングな日になった」と語った。(共同)

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2015年12月4日のニュース