ＦＩＦＡ副会長２人逮捕　利権がらみで数億円の賄賂受け取りか

逮捕されたアルフレド・アウィト副会長（ＡＰ）

　ＦＩＦＡの汚職事件でスイス当局は３日、米司法省の要請によりフアンアンヘル・ナポウト（南米連盟会長、パラグアイ）、アルフレド・アウィト（北中米カリブ海連盟会長、ホンジュラス）のＦＩＦＡ副会長２人を逮捕した。

　南米選手権やＷ杯予選の利権絡みで数百万ドル（数億円）の賄賂を受け取った疑いで、ともに米国への移送を拒否している。他に関係者１４人が身柄を拘束されたとみられるが、ブラッター会長は含まれていない。

　逮捕劇の舞台は５月末にもＦＩＦＡ関係者７人が逮捕されたチューリヒ市内の高級ホテル。午前６時半すぎに当局者が容疑者を裏口から車へ誘導し、カメラマンが近づくと「やめろ」と大声で制して走り去った。市内では２日にＦＩＦＡ理事会が開幕しており、幹部らが集まるタイミングを狙った逮捕とみられる。