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G大阪2発も悪夢ホーム3失点 勝利かドローか意思統一できず

[ 2015年12月3日 05:30 ]

<G大阪・広島>前半、柴崎(左)へのパスをスライディングでカットする遠藤

Jリーグチャンピオンシップ決勝第1戦 G大阪2―3広島

(12月2日 万博)
 慣れない状況が勝負強いガンバから冷静さを奪い去った。後半41分、倒された呉宰碩が相手を突き飛ばして一発退場となると、一気に流れは広島に傾きだす。そして後半46分に同点弾を決められた直後にチームは混乱に陥った。ホームだけに勝ちたいという思いと、1人少ない状況を考慮して2―2でも御の字とする思いが交錯。意思統一のできないまま今野が慌ててスローインして相手に奪われ3点目を失った。

 「自分たちのスローインから相手に取られての3点目。もったいないけど、それが現状」と長谷川監督は嘆いた。今季は過密日程で戦い続け、この日が56試合目だった。調整に苦慮する中でACL準決勝、ナビスコ杯では決勝、そしてこのCSも決勝まで勝ち上がってきた。勝負強さと経験値を身に付けたが、退場者だけは想定外だった。

 今季1人少ない状況となったのは56試合中でわずか2戦。10月7日のナビスコ杯・新潟戦で金正也が後半49分、11月7日の広島戦はパトリックが後半46分と、いずれも90分経過後だった。GK東口は「退場後に守りきるシチュエーションがなかった。チームとして経験不足だった」と認めた。

 ただ後半41分までは思惑通りだった。指揮官はパトリックに代えて長沢を1トップに起用。長身FWは初先発に勇躍すると後半15分に相手の隙を突いて先制点を挙げた。さらに最前線から献身的に走り回って激しいプレスをかけ続け、チームは攻撃的な姿勢を取り続けることが可能となった。

 第2戦での逆転には2点差以上の勝利など厳しい条件がある。遠藤は「メンタルが重要となる。持っているものを全て出す」と決意表明。中2日で心と体のケアに努め、奇跡を実現させる。

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2015年12月3日のニュース