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G大阪、悪夢のロスタイム2失点 それでも長谷川監督「まだ90分ある」

[ 2015年12月2日 22:07 ]

<G大阪・広島>後半15分、先制ゴールを決めてイレブンと喜ぶ長沢(中央)

Jリーグチャンピオンシップ決勝第1戦 G大阪2―3広島

(12月2日 万博)
 Jリーグの年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)は2日、大阪・万博記念競技場でホーム&アウェー方式の決勝第1戦が行われ、年間勝ち点1位でシードされた広島と、準決勝で2位・浦和を破った3位のG大阪が激突。前半を0―0で折り返しながら、終盤は激しい点の取り合いとなり、広島が劣勢からロスタイムに2点を奪う大逆転勝利で13年以来2年ぶり3度目の年間王者と10日開幕のクラブワールドカップ(W杯)出場へ王手をかけた。決勝第2戦は5日に広島のホーム、エディオンスタジアム広島で行われる。

 昨季の3冠王者・G大阪にとっては、悪夢のような逆転負けとなった。11月28日に行われたCS準決勝では、年間勝ち点2位の浦和に延長戦の末3―1で勝利を収めて“下克上”で決勝進出。中3日で迎えた決勝第1戦も、中9日でこの日を迎えた広島に対して前半から攻撃的に攻め、優位に試合を進めていたはずだった。

 後半15分、リーグ戦では1度も先発がなかった長沢が1トップでの先発起用に応えて広島の佐々木から森崎和へのパスがズレた一瞬の隙を突いてボールを奪い、左足で先制ゴール。後半35分にドウグラスにゴールを決められ追いつかれたが、その直後の同37分、遠藤のFKのこぼれ球を今野が右足で豪快にゴールを決めて勝ち越し、このまま守り切れば、2年連続の年間王者に王手をかけるはずだった。

 だが、後半41分、オ・ジェソクが相手の清水との激しい競り合いから熱くなり、両手で相手の胸を突いて一発退場。数的不利に陥ったG大阪は、5分が掲示されたロスタイム突入後、後半46分、51分と立て続けに失点し、まさかの逆転負けとなった。

 「退場が、結果的には響いた。それまでは我慢強く戦っていたが、少し感情が表に出過ぎてしまった」と長谷川監督。「勝ち越すところまでは非常に集中してやれた。同点に追いつかれた後も冷静に戦えれば2―2で終われたと思うが、ロスタイムで焦ったのか、慌てたのか、落ち着きがなくなってしまった」と“魔のロスタイム”を悔しそうに振り返った。それでも「次、2点差で勝てばまだ優勝できる可能性がある。まだ90分あるので、もう1度しっかり準備して第2戦に備えたい。切り替えること、そこが一番大事。大分熱くなっている選手もいるが、しっかり中2日だが、いい状態で臨めるかどうかが一番のポイント」と次戦を冷静に見据えた。

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2015年12月2日のニュース