武藤「FWらしいゴール」進化の技あり弾!1年目8発の香川超え見えた

[ 2015年11月30日 05:30 ]

<マインツ・フランクフルト>前半、先制ゴールを決め喜ぶ武藤(手前)

ブンデスリーガ第14節 マインツ2―1フランクフルト

(11月28日)
 マインツの日本代表FW武藤嘉紀(23)は28日、ホームのフランクフルト戦で今季7点目を決めた。1トップで先発すると前半5分に右クロスに合わせ、左足で技ありのゴール。ハットトリックを達成した10月31日のアウクスブルク戦以来3戦ぶりの得点で、2―1の勝利に貢献した。フランクフルトの日本代表MF長谷部誠(31)は右サイドバックとボランチでプレーし、日本人対決は武藤に軍配が上がった。

 武藤はギリギリまで動かなかった。前半5分、右クロスが入る。一度、自陣方向へフェイントを入れてから一気にギアを上げた。一瞬、動きだしが遅れた相手DFの前に体を出し、左足アウトサイドで押し込む。「少ない時間の中でも駆け引きをしていて。FWらしいゴールだったなと思います」。勝利を呼び込む先制弾は今季7点目。8点のマリに次ぐチーム2位、リーグでも28日現在5位(トップはオーバメヤンの15点)とエースの風格が出てきた。

 ドイツでの成長が凝縮されていた。シーズン序盤はクロスの入るエリアに早く入ってしまい先にクリアされる場面が目立った。「体が大きく足の長い外国人選手が相手だと脚を出されて止められてしまう部分があった。駆け引きして足を出せないところに入っていくことを考えた。ギリギリのタイミングで前に出るのがベストだな、と思いました」。

 1歩目のスピードには自信もあった。「あそこの1歩目は絶対に負けない自信があるし、大きい相手だと細かいところは不得意だと思うので、そういったところを突いていかないと」。シュミット監督も「前半を終える前の7点はもちろん夢を見させる。得点ランクもかなり上に行くのでは」と絶賛。10~11年シーズン、ドルトムント移籍1年目に8得点した香川の数字を、シーズンを折り返す前に視界に捉えた。

 21日のケルン戦は無得点のまま後半23分で途中交代。「本当に悔しかった。自分のレギュラーも安泰ではない」と気が引き締まった。ケルン戦では緑のスパイクを履いたが、この日は従来のピンクに戻した。理由は「色です!やっぱこれかな」と験担ぎにも成功していた。今季全7得点中6点がサイドからの折り返しを決めたもの。一瞬の駆け引きとスピード。武藤が確かな得点パターンを確立しつつある。

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