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FC東京 フィッカデンティ監督退任を発表「素晴らしい時間過ごした」

[ 2015年11月27日 16:00 ]

22日のJ1第2S最終節の鳥栖戦でCS出場を逃し、肩を落とすFC東京の(左から)森重、河野、フィッカデンティ監督

 FC東京は27日、イタリア人のマッシモ・フィッカデンティ監督(48)が今シーズン限りで退団すると発表した。

 フィッカデンティ監督は2014年2月にFC東京の指揮官に就任。10~11シーズンに指揮したチェゼーナ(当時セリエA)では、FC東京に所属していた日本代表DF長友(現インテル・ミラノ)を指導したことや、日本代表が当時イタリア人のザッケローニ監督が率いていたこともあり、Jリーグ史上初のイタリア人監督として話題を呼んだ。

 1年目の昨季は、開幕から当時慶応大に所属していたプロ1年目の武藤(マインツ)を開幕からスタメンで起用し続けるなど、積極的に若手を起用。成績は12勝12分け10敗の9位で終えた。

 タイトルが義務づけられた2年目の今季第1ステージは、主軸に成長した日本代表FW武藤の活躍もあり、序盤から優勝争いを繰り広げ2位で終了。第2ステージも堅守をベースに粘り強い戦いを続け、最終節のホーム鳥栖戦に勝てば無条件でチャンピオンシップに進出するところまでこぎ着けた。だが、結局スコアレスドローに終わり、勝ち点で並ばれたG大阪に得失点差で3位の座を受け渡し、年間4位でシーズンを終了。とくに最後のホーム3試合で一度も勝てなかったことが大きく響いた。

 守備はリーグ3位の最少失点33だった一方で、攻撃は総得点45。第2ステージを制した広島は総得点73で、大きく水をあけられる形となった。クラブもチームのさらなる成長を目指し、イタリア人指揮官との関係を契約満了に伴い2年で終えることを決断していた。

 チームはこの日、4日間のオフを挟んで、12月26日の天皇杯準々決勝・広島戦(長崎9に向け練習を再開。フィッカデンティ監督はこの日、選手にも今季限りで退任することを伝えた。「この2年間、素晴らしい時間を過ごすことができた。もちろん、残念な気持ちは強いけど、今シーズンは素晴らしいシーズンを過ごした。クラブ史上最多の勝ち点を獲得した。そのことは隠せない事実」と話した。

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2015年11月27日のニュース