浦和 鬼門の最終節で5発快勝!CSで下克上日本一誓う

[ 2015年11月23日 05:30 ]

<浦和・神戸>前半2分、右足のヒールで先制ゴールを決める浦和・武藤

J1第2ステージ最終節 浦和5―2神戸

(11月22日 埼玉)
 年間優勝へ、号砲を告げる5発を見舞った。試合終了のホイッスルが鳴ると、選手は満足感を漂わせる。07年から1勝7敗と鬼門の最終節で、苦い記憶を振り払った。「最終節はチームにとって苦手だった。特に昨年は痛い敗戦だった」。ペトロヴィッチ監督は名古屋に勝てば優勝が決まっていた昨季最終戦を引き合いに出し、「5点が取れて、得点以外にもいい形が見られた」と、ゴールショーにご満悦だった。

 パスワークが光る。前半2分、阿部のパスをペナルティーエリア内で受けた関根がクロス。武藤が右足ヒールで合わせて先制パンチだ。同9分には関根→高木とつなぎ、ダイレクトで合わせた李のシュートで2点目。同13分には宇賀神、李、槙野と素早いパス回しから最後は柏木がねじ込んだ。「自分で言うのもアレやけど、今季ベストゴールと言っていい」。日本代表で評価を上げた司令塔は笑った。序盤の3得点で主導権を握り、3―2と詰め寄られても青木の今季初得点、梅崎のダメ押し弾で突き放した。

 これが浦和の底力だ。負傷の那須、森脇、興梠の主力3人がベンチ外。リーグ戦の中断期間には柏木、槙野、西川の日本代表組とスロベニア代表のズラタンがチームを離れ、連係は難しかった。不安のある状態で迎えたが、フタを開ければ全て違う選手で5得点。誰がピッチに立っても得点できる。「それが浦和らしさ。どこからでも点が決められる。一発勝負のチャンピオンシップで、このチーム力を見せたい」と武藤。年間勝ち点は初優勝した06年と並ぶクラブ最多「72」となった。ワシントン、ポンテら“個”が席巻した時代から歩みを進め、チーム力で時計の針を動かした。

 第1ステージ無敗優勝。だが、指揮官の胴上げは年間優勝の瞬間まで封印している。28日のチャンピオンシップ準決勝の相手は宿敵G大阪。舞台は整った。「まだシーズンは終わっていない。このメンバーで戦っていきたい」と阿部主将。最終節での5得点はチャンピオンシップでの爆発を予感させた。

 ≪年間勝ち点は「72」は2位では最多≫第1ステージで優勝した浦和は第2ステージは4位で終了。年間勝ち点は「72」で、同74の広島に及ばず。年間勝ち点2位としてチャンピオンシップ(CS)は準決勝(G大阪戦)からの出場となった。シーズン34試合制となった05年以降で、年間勝ち点72だった4チームはいずれも年間優勝。年間勝ち点70以上ながら優勝できなかったのは07年浦和(70)11年名古屋(71)の2チームだけで、浦和の「72」は2位としては歴代最多勝ち点となった。ただし、今季は年間優勝はCSの結果で決まるため、浦和は最終的には優勝となる可能性を残している。

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