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ハリル監督 オフト&加茂超える!6連続完封ならW杯予選新記録

[ 2015年11月17日 05:30 ]

練習後、選手を集めて話すハリルホジッチ監督

 日本代表は17日、W杯アジア2次予選でカンボジアと対戦する。FIFAランク50位の日本に対して183位の格下との一戦となるが、バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は試合前日のミーティングでカウンター対策を徹底。今季最終戦で日本史上初のW杯予選6試合連続完封を狙う。先発が濃厚なMF香川真司(26=ドルトムント)は国際Aマッチ通算得点で1差に迫るMF中村俊輔(37=横浜)超えを目指す。

 年内最後の練習の締めくくりに異例の円陣が組まれた。ハリルホジッチ監督の指示で選手、スタッフがピッチの中央に集結。指揮官は「最後は美しく勝とう」と声を張り上げ「1年間ありがとう。選手はもちろんスタッフにも感謝している」と語った。今回のW杯アジア2次予選で6月16日の初戦シンガポール戦を皮切りに5試合連続完封中。過去に93年・オフト、97年・加茂周の両監督の下で5試合連続無失点を記録したが、6試合連続はなく、日本史上初の快挙を懸けた一戦となる。

 試合前日午前のミーティングでは3―0で快勝した12日のシンガポール戦の映像を見せ、攻撃面の良かった場面に加え、カウンターからピンチを招いたマイナス面のシーンもチェック。相手が守備を固めてカウンターを仕掛ける構図は今回も変わらないだけに「守備の選手にカウンターに注意するように指示した。相手には良いFWがいてボールを奪った後に2、3人が速い攻撃をしてくる」と警戒を強めた。

 不慣れな人工芝、ベトナム社製のボールと不安要素があるとはいえ、相手は今予選6戦全敗中の格下で、注意すべきは速攻、セットプレーなど“一発”だけ。攻撃に人数を掛け過ぎてバランスを崩さなければ失点の危険性は薄いだけに、指揮官はリスクマネジメントの徹底を厳命した。

 先発はシンガポール戦から大幅変更する方針。非公開の予定だった公式練習を急きょ公開にする余裕も見せ「攻撃ではゴール前でリアリストになる必要がある。最後のパス、シュートで冷静になるように話した。我々の目的は攻守において全ての計画を前に進めること」と前を向いた。勝利はもちろん、クリーンシートにもこだわり、15年を美しく締めくくる。

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