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西川 最多連続完封へチャレンジ!シンガポール戦で“王手”だ

[ 2015年11月12日 05:30 ]

シンガポール戦へ向け練習こなす日本代表GK西川

W杯アジア2次予選E組 日本―シンガポール

(11月12日 シンガポール・カラン)
 日本代表GK西川が21世紀初となる偉大な記録を視野に入れた。現在、W杯2次予選では3戦連続でゴールを割らせていない。「残り2戦、2次予選は無失点で終える。それは監督からも強く言われているので。無失点で勝つ、それが大事」と言う。過去、W杯予選での連続完封記録は、93年の松永成立、97年の川口能活の「5」が最多。まずはシンガポール戦で“王手”をかける。

 開閉式ドーム型の会場で公式練習に臨んだこの日、注意すべき点も発見した。芝が根付かず砂状だった昨年10月のブラジル戦に比べピッチ状態は向上したが「濡れていて結構、ボールが伸びてくる」と言う。さらに映像でもシンガポールの特徴をインプット。「セットプレーとカウンターは鋭い。引いてきても残ってる選手に気をつけたい」。抜かりはない。

 GKも11人目のフィールド選手というのが信条。無失点に抑えるための“攻め”も見せる。シンガポールはブロックを下げ、守備的な戦いになると予想される。「DFラインが高ければ出て行く範囲は広くなる。ボールを持っている時間はリベロという意識で参加したい。そこは監督にも求められている部分なので」。正確無比な左足で攻撃の起点も担う。

 6月の対戦ではシュート数で23―3と圧倒したが、ピンチが皆無だったわけではない。むしろ限られたピンチを防ぐにはより高い集中力が求められる。この日も気温30度、湿度70%超と条件は過酷だった。「集中力を欠かさないように。試合の後半は“締める声”もGKから発信したい」。昨季浦和で7戦連続無失点のJ1記録を打ち立てた守護神が、日本のGK史に名を残す。

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2015年11月12日のニュース