ボランチから崩す!柏木 シンガポール戦先発が有力に

[ 2015年11月11日 05:30 ]

練習をこなす柏木(後方は香川)

 シンガポール遠征中の日本代表は10日、12日のW杯アジア2次予選シンガポール戦に向け、冒頭の15分以外は非公開とし、戦術練習に着手した。ボランチではMF柏木陽介(27)の12年2月アイスランド戦以来となる先発出場が有力となった。前回6月の対戦でゴールをこじ開けられなかったシンガポールの守備網を司令塔タイプのボランチが切り裂く。

【W杯アジア2次予選 日本代表メンバー】

 中盤のキーマンは柏木だ。灼(しゃく)熱のシンガポール合宿2日目。戦闘態勢に入ったハリルジャパンは報道陣をシャットアウトし、仮想シンガポール戦の戦術練習に着手した。関係者によると、ボランチには長谷部の相棒として柏木が抜てきされたという。柏木が先発すればハリルジャパン初、自身でも12年2月のアイスランド戦以来約3年9カ月ぶりとなる。

 機は熟している。8月の東アジア杯で3年半ぶりに日本代表に選出(左内転筋痛で辞退)されて以降、柏木は新たなボランチ像を模索しはじめた。「1個後ろの司令塔というイメージ。今の代表にはいない。それができたとき、代表でもできると思う」。元来、10番タイプが座るトップ下より1列低い位置から、ゲームを支配する存在を目指してきた。

 柏木の理想像はハリルホジッチ監督の今回の構想にシンクロした。10月のイラン戦では途中出場だったが、5日のメンバー発表会見で指揮官は誰よりも柏木を絶賛。「運動量、ビジョン、パス、そして中盤で左利きなのも面白い。(相手を)背負ってもワンフリック(ワンタッチ)で背後に送れる。中盤の低い位置からFWにつないでほしい」。既に次戦での先発を決断しているかのような口調だった。

 ボランチに定着していた山口はボール奪取能力にたけ、高い守備力が持ち味だ。だがブロックを下げ、ゴール前を固めてくる相手には前線に絡む運動量、視野の広さ、攻撃のアイデアが必要になる。今季の柏木は走り方のフォームも改造、走力も増している。指揮官からは「浦和では引いてもらうことも多いが、もっと高い位置でパスをもらってほしい」と注文された。中央突破か、サイドからの展開か、状況に応じた戦術も司令塔タイプの柏木なら意のままだ。ハリルジャパンの新たな武器が6月の悪夢を払しょくする。

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