日本人がドイツで活躍できる理由…規律や戦術を好む国民性

[ 2015年11月10日 07:19 ]

マインツのFW武藤(AP)

 ブンデスリーガの取材でドイツへ行った。現在、1部のトップチームにはドルトムントMF香川、フランクフルトMF長谷部、マインツFW武藤ら10人が所属しており、他の欧州主要リーグと比べて突出して多い。現地の関係者に聞きたかったのは、多くの日本人選手がドイツで活躍できている理由だ。

 ブンデスリーガのザイフェルトCEOが、まず挙げたのはリーグのプレースタイル。「各リーグに特徴がある。例えばプレミアリーグはとてもフィジカル(重視)。ブンデスリーガもフィジカルは重要だが、より戦術が重視される。戦術的にプレーするためには規律が必要なので、日本人選手はフィットする」。さらに、ドイツ人と日本人の思考傾向や精神的な部分での親和性について「ドイツ人はサッカー以外でも、ルールや規律、戦術を好む。日本人も同様だと聞く。この2つの文化はとてもよく合うのだと思う」と指摘した。

 フランクフルトの日本代表MF長谷部が語ったのは、日本人選手の評価を高めてきてくれた先人達の存在。「奥寺さんから始まり、高原さんらが活躍してきたので、日本人選手の認知度が高い」。08年からドイツでプレーしてきた長谷部自身も大きく貢献してきたのは間違いない。日本人選手に対する高評価は契約するクラブだけでなく、同僚ら他の選手からも感じるということで「“日本人だといい選手が多いな”という感じになっているので、他の選手からも受け入れられやすい」と選手目線ならではの感想を語った。また、リーグに外国人枠がない(ドイツ人を1チーム12人以上登録するなどのルールはある)ことも、日本人選手が移籍しやすいのにあると説明した。

 一方で日本人選手の課題として、長谷部はフィジカル面の強化に加えて「言葉はもっと頑張った方がいい」とドイツ語習得を挙げた。長谷部が所属するフランクフルトのヒュブナー・スポーツディレクターが「獲得を考えている選手が2、3人いる」と言うように新たな移籍の動きもある。ドイツで確固たる地位を築いた日本人選手がさらに増えることになりそうだ。(大久保 尚文)

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