Ｊ２愛媛、５位キープ　白井、プロ初得点で“大仕事”

Ｊ２第４０節最終日 愛媛１―０京都

（11月8日 西京極）
　Ｊ２愛媛はアウェーで京都に１―０の勝利を収め、Ｊ１昇格プレーオフ圏内の５位をキープした。

　試合開始前から降りしきる雨のピッチコンディションの中、今季途中に育成型期限付き移籍でＪ１湘南から加入したＭＦ白井が大仕事。「得点に関わって、自分が試合を決めたいと思っていた」。後半３６分、ゴール前でこぼれてきたボールを左足でゴール右上に叩き込んだ。「幸せです！」。プロ初得点が決勝点となり、チームの３連勝に貢献した。

　木山監督は「お互いに賭けるものがある中、選手には勝つ気持ちを出していこうと話した。その思いが我々の方が少し上回ったのかな、と」と振り返った。シーズン開幕前に不正会計問題が明るみになり、チームは揺れた。「我々は負けるわけにはいかなかった。選手もそれを理解している。だから、この順位にいると思う」と指揮官。ピッチ外の問題が逆にチームを一つにしたと強調した。

　残り２試合で６位・千葉とは勝ち点差５。クラブ史上初の昇格プレーオフ進出へ王手を掛けた。木山監督は「まだ試合がある」と手綱を緩めることはなかったが「残り２試合を戦いきって、そこ（プレーオフ）に出場することができるならばチャンスをつかみにいきたい」と次なるステージも視野に入れた。１４年の徳島に続く四国勢２クラブ目のＪ１昇格まで立ち止まるつもりはない。