カズ先生に新たな夢 生徒3割がJ知らず「永久に努力しないと」

[ 2015年11月2日 19:13 ]

J2横浜FCのFW三浦知良

 48歳の今も夢を持ち続け、また追い続けているからこそ説得力がある。J2横浜FCのFW三浦知良(48)が先月、横浜市内の小学校で恒例の訪問授業を実施した。その名も「夢で逢(あ)えたら」。カズが神戸時代の03年に自ら立案したもので実に今回で26回目を迎えていた。教壇に立つ「カズ先生」も堂に入ったものだ。

 まず子供たちには事前に夢についての作文を書いてもらう。カズは全てに目を通してから授業に臨む。カズによれば最近の小学生は「まだ自分の夢が固まらず、3つくらい持ってる子もいる」と言う。それも個性。大事なのは夢の内容よりも、夢に向かって努力すること。45~50分間の授業では自身の体験談を交え、熱く訴えていく。

 中学校時代のカズが進路希望の欄に高校名ではなく「ブラジル」と書いた逸話は有名だ。まだJリーグもなかった時代。当時担任の教諭には怒られたが、その後、15歳の時に単身でブラジルに渡り、プロのサッカー選手にまで上り詰めたサクセスストーリーは誰もが知るところだ。壮大な夢を抱き、実現に向かって壮絶な努力を経たからこそ今のカズがある。

 質問コーナーでは子供たちから「1年間で一番、稼いだ金額は?」と言った無邪気な質問も飛ぶ。カズは「豪邸が100個買えるくらいだよ」と返して笑わせるのだ。子供たちは夢に向かって突き進み、実現させていくカズの話にどんどんひき込まれていく。夢で逢えたらの授業風景を見るたびに思う。こんな先生がいてくれたらなあ、と。

 一方でカズも「夢で逢えたら」を通じて新たな刺激を得る。今回、衝撃的だったのは約3割の生徒がJリーグの存在そのものを知らなかったことだ。「もっと広く知ってもらわないとね。それは永久に努力していかないといけない」とカズ。その表情はまた1つ、新たな夢、目標を見つけたように前向きなのだ。

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