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清水サポ、田坂監督に大ブーイング 左伴社長謝罪「選手たちを迷子に…」

[ 2015年10月24日 19:35 ]

<清水・柏>試合後、サポーターに頭を下げる清水イレブン

J1第2ステージ第15節第1日 清水0―3柏

(10月24日 アイスタ)
 前節で史上初のJ2降格が決まった清水は、柏に0―3で完敗し、5連敗。試合後に行われたホーム最終戦セレモニーでは、就任後10戦勝ちなし(2分け8敗)となった田坂監督に対して、サポーターから大きなブーイングが降り注いだ。

 セレモニーでは、まず、横浜社長や湘南取締役などを経て今年2月に就任した左伴社長が「Jリーグ創設以来ずっとトップカテゴリーを戦ってきました清水エスパルスをJ2に降格させてしまいました。深くおわびいたします」と謝罪。「シーズンを通じてメンバーを固定できなかった」「補強で後手、後手を踏みました」「特に“これが清水エスパルスのサッカーだ”という方を持つことができず、選手たちを迷子にしてしまいました」と降格に至った要因を次々に挙げて何度も頭を下げた。

 そして、「このことを真摯(し)に受け止め、最終戦終了後に新しいJ2の門出にふさわしい責任を果たしていきたいと思います」と続けると、湘南時代に自身が通算4年間J2にいたことやJ2独特の厳しい戦いについて触れた後で「J2に参入をする。そんな気持ちで来たるシーズンを迎えたいと思います」と表明。サポーターからは拍手が起きた。

 だが、続いて田坂監督があいさつのためマイクを握ると、スタンドからは一斉に大ブーイング。「1年間応援下さいましてありがとうございました。スポンサー、またパルちゃんクラブ(市民ボランティア)をはじめとする関係者の皆さん、本当にありがとうございました」という感謝の言葉は、ブーイングにかき消されそうなほどだった。

 最後にあいさつに立った主将のMF本田も「歴史ある清水エスパルスをJ2に降格させてしまって大変申し訳ありませんでした。僕たちが力がなかったために降格してしまいました」と謝罪。「1年で這い上がってこれるように頑張っていきます」と決意を表明したが、場内を一周するイレブンの顔は一様に固く、再建への道のりの厳しさを物語るかのようだった。

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2015年10月24日のニュース