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ACL7年ぶり決勝へ 宇佐美、ハリル監督御前で「結果残す」

[ 2015年10月21日 05:30 ]

ACL準決勝第2戦の広州恒大戦を前に練習するG大阪・宇佐美(右)ら

 G大阪は21日、万博記念競技場で行われる広州恒大とのACL準決勝第2戦を前に非公開で調整した。アウェーの第1戦(9月30日)を1―2で落としたが、優勝した08年以来7年ぶりの決勝進出へチームは失点覚悟の攻撃姿勢を貫く。中心を担う日本代表FW宇佐美貴史(23)にエースとしての活躍が期待される。

 エースの力を証明する時が来た。初戦に1―2で敗れたことで決勝進出にはゴールを挙げた上での勝利が求められる一戦。その一撃を期待される宇佐美は「結果を残すだけです」と力を込めた。

 今季はACLや日本代表でハードな日程を経験し、慢性疲労を抱えながらのプレーを続けてきた。特に4日の川崎F戦では不発に終わった上にチームも3―5で敗戦。長谷川監督からは「まだまだお子ちゃま。ああいう厳しいゲームの中で存在感を見せられるようになれば本物になる」とハッパをかけられた。

 その“厳しい試合”こそ、今回の対広州恒大2戦目。年間予算約500億円とも言われるアジア一の金満クラブ。元ブラジル代表パウリーニョら強力な外国籍選手に加え、代表選手ぞろいの中国人プレーヤーたちも侮れない。G大阪としては08年以来7年ぶりとなるアジアNo.1のため、そしてACLのタイトルから遠ざかってきたJリーグのためにも勝利の求められる今季最大のビッグゲームだ。

 「ガンバにとって大きな試合。本当に大事な試合だと思う」と話す本人の自覚も十分だ。日本代表のシリア戦(8日)でゴールしたとはいえ2―0からの3点目。真に価値のある得点を挙げるための絶好の舞台となる。

 相手は強力な2トップを筆頭に攻撃力に勝るだけに、1―0で勝ち抜くプランは難しい。指揮官も立ち上がりからフルパワーでの攻勢を指示。「持っている力をすべて出す。1点取られたら3点、2点取られたら4点取る」と気合をみなぎらせた。もちろんカギを握るのは背番号39。日本代表のハリルホジッチ監督が観戦する中でチームを決勝の舞台に導く活躍を見せる。

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