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関根 U22初選出!生き残りへ突破力見せる!!

[ 2015年10月20日 05:30 ]

U―22日本代表候補合宿メンバーに初選出された関根。得意のドリブルでアピールする

U―22日本代表候補佐賀合宿

 日本協会は19日、25日から佐賀県内で行われるU―22日本代表候補合宿のメンバーを発表し、浦和MF関根貴大(20)を初選出した。浦和の第1ステージ優勝に大きく貢献した若きドリブラーが、1月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(1月12日開幕、カタール)へ向けて、手倉森ジャパンの切り札になる。

 関根が手倉森ジャパンの“最終兵器”になる。これまではクラブで活躍しながらも、U―22日本代表と浦和のシステムの違いなどから見送られてきたが、手倉森監督は「浦和だけにウラワザ(裏技)」と、お得意のダジャレで笑いを取った上で、「呼ばずに判断するのではなく、代表のシステムに適応できるかトライしてみたい」と初招集に至った理由を説明した。

 期待されるのは突破力だ。巧みな技術、スピードを駆使したドリブルは多くのサッカー関係者が注目してきた。浦和では不動の右ウイングバック。第1ステージ16試合に出場(4得点)し、5月には月間MVPに選ばれるなど、優勝に大きく貢献し、第2ステージも試合に出続けている。手倉森監督はJ3町田戦を例に挙げ、「いざ突破のスイッチを入れる時に、狭いところに割って入れるドリブルは(戦力として)絶対持たないといけない」と、ドリブラーの必要性を痛感。20歳の才能に白羽の矢を立てた。

 関根はクラブを通じて「自分の持ち味を発揮して、しっかりアピールできるように頑張りたい」と、抱負を述べた。これまでにも「五輪は一度しかないので出たい」と、リオ五輪出場へ意欲を燃やしてきており、チャンスが到来した形だ。29日の鳥栖との練習試合は、A代表のハリルホジッチ監督も視察予定で、プレー次第では、その先の道が開ける可能性もある。

 手倉森監督は今回の合宿でメンバーを絞り込み、11月の合宿、12月のカタール遠征では最終予選を想定し、ある程度固定したメンバーで臨む予定。今合宿の5日間で、関根がポテンシャルを示すことができれば、最終予選23人枠に入るのはもちろん、手倉森ジャパンの斬り込み役も担うことになる。

 ◆根 貴大(せきね・たかひろ)1995年(平7)4月19日、埼玉県生まれの20歳。浦和ジュニアユース―浦和ユースを経て14年にトップチーム昇格。無観客試合だった昨年3月23日の第4節・清水戦でJ初出場。昨季はリーグ戦21試合2得点、今季第1ステージは16試合4得点で優勝に貢献した。U―16、18、19日本代表。1メートル67、61キロ。利き足は右。

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2015年10月20日のニュース