×

霜田委員長 2次予選前半戦を総括、ハリル監督の手腕は「優」

[ 2015年10月16日 05:30 ]

日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長

 日本協会の霜田正浩技術委員長(48)が15日、日本代表のW杯アジア2次予選の前半戦を総括した。3勝1分けで最終予選に前進したバヒド・ハリルホジッチ監督(63)の手腕を「優良可で言えば間違いなく優。100%満足ということはあり得ないが、選手もこの監督の下でW杯に勝つという雰囲気になっている」と説明した。

 6月16日の初戦でシンガポールに引き分けたが、W杯本大会で勝利するためのプロセスとして許容できる結果であることを強調。日本の特徴だった遅攻が減り、速攻を重視する戦い方にシフトしたことが裏目に出ている感は否めないが「W杯で強豪国に勝つにはどうすべきかを逆算している。弱い相手に対して縦に急がなくてもいいという見方もあるが、強い相手なら陣形が整う前に攻めないと崩すことはできない」と説明した。

 霜田技術委員長は、ハリルホジッチ監督の日本人に対する理解が進んだことも強調。「(過去に指揮した)コートジボワールやナイジェリアは10言っても3しかやらないが、日本人は3言ったら8やることを分かってきた。最近はミーティングの回数も減ってきた」と明かした。全体ミーティングは昼食後、夕食後と連日2度あったが、13日の親善試合イラン戦に向けた夕食後のミーティングは試合2日前の1回のみ。これまでは選手を徹底管理下に置いていたが、自由を与える傾向が出てきたという。

 高い評価だが、まだ2次予選の折り返し地点。真価が問われるのは最終予選がスタートする来年以降になる。

続きを表示

2015年10月16日のニュース