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ハリルJ チーム力底上げ急務!国内組合宿を倍増へ

[ 2015年10月15日 05:30 ]

羽田空港でサインの求めるファンに対応するハリルホジッチ監督

国際親善試合 日本1―1イラン

(10月13日 イラン・アザディスタジアム)
 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が、来年に5回の国内組合宿を計画していることが分かった。13日のイラン代表との国際親善試合(テヘラン)は1―1のドロー。厳しい戦いが予想される来年8月からのW杯ロシア大会アジア最終予選を見据え、定期的に合宿を行うことでチーム全体の底上げを目指す。また、FW本田圭佑(29=ACミラン)は日本を再び成長させるための3カ条を提示。日本代表は14日、国内組は帰国し、欧州組はそれぞれのクラブへ戻った。次戦は11月のアジア2次予選でシンガポール、カンボジアと敵地で対戦する。

 ハリルホジッチ監督の、来季の代表強化プランが判明した。指揮官はかねて指摘する国内組のトレーニング不足とレベルアップへ向け、さらなる強化策が必要と判断。各クラブの協力を仰ぐ中で、国内組を徹底的に鍛え上げる合宿を定期的に開催する方針を決めた。

 関係者によれば、実にその数は5回に及び、国際Aマッチウイーク2週前の開催になるという。国内組のみの合宿は、ザックジャパン時代でも、また就任1年目となった今季のハリルジャパンでも、年に数回が精いっぱい。それが来年は一気に倍増。2ステージ制&チャンピオンシップ復活による過密日程が叫ばれる中、指揮官の日本代表強化への熱い思いが周囲を突き動かした形だ。

 来年の国際Aマッチウイークは、(1)18年W杯ロシア大会アジア2次予選の3月21~29日(2)5月30日~6月7日(3)同W杯アジア最終予選の8月29日~9月6日(4)同W杯アジア最終予選の10月3~11日(5)同W杯アジア最終予選の11月7~15日の5回。各2週前の月曜~水曜3日間で行う方向で調整している。

 指揮官はこれまでも練習の質や量について国内組に対してさまざまな注文を付けてきた。1―1のドローに終わった13日のイラン戦後も低調な内容だったことを踏まえ、「しっかりトレーニングを積まないといけない」とクギを刺したばかり。現状に満足する様子はみじんもない。

 この日、深夜、日本代表の本隊はテヘランからドバイ(UAE)経由で羽田空港に帰国した。長旅を終えたハリルホジッチ監督は、手荷物受取場で国内組の選手を前に今後の心構えを説き、ここでも「クラブでしっかりトレーニングを積んでほしい」と念を押した。人気復活へも必要不可欠となる国内組の底上げ。ハリルホジッチ監督は「チームを固めていくことができる」という2年目に、さらなる改革を推し進めていく。

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2015年10月15日のニュース