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南野 A代表定着へ“第一歩”ハリル監督がイラン戦起用を明言

[ 2015年10月13日 05:30 ]

イラン遠征で軽快な動きを見せる南野(右はハリルホジッチ監督)

 日本代表は13日(日本時間午後10時30分)、アウェーでイラン代表との国際親善試合に臨む。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は決戦前日の12日の練習前に取材に応じ、初招集の南野拓実(20=ザルツブルク)の起用を明言。A代表定着への第1テストと位置付け、難敵との敵地での対戦で長所、短所を洗いざらいにすることで、18年W杯ロシア大会に向けての攻撃陣の主軸として育てていく方針だ。

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 公式会見は両国の同意で急きょ中止となった。代わりに前日練習前に試合会場のベンチを背にハリルホジッチ監督が取材に応じた。選手起用に関しては「何人かは初めての選手になる」と明言。名指しこそしなかったが、そのうちの一人が南野のことを指しているのは明らかだった。

 5日のオマーンでの初練習から約1週間。初招集の南野への評価は高まっている。質問が新星に及ぶと、指揮官の言葉は一気に熱を帯びた。イラン戦への期待を問われると「まだ20歳。でもトレーニングを見ても、ここにいる資格はある」と強調。そして「常に動いてプレーする。(DFの)背後でも要求する。ゴール前に顔を出して、シュートが狙える」と、万能FWとしての資質を大絶賛した。

 南野は1メートル74、67キロで、決して体格には恵まれていない。だが指揮官は「大きくはないがフィジカル的なパワーはあると思っている」と説明。就任以来、口酸っぱく選手に求めている「デュエル(決闘)」に関しても「どんな選手(が相手)でも耐えられる。日本人に足りないところを持っている」と言い切った。

 もちろん、すぐにレギュラーを奪えるほど簡単ではない。指揮官も「A代表に入ったからといって、いきなり偉大な選手になれるわけじゃない」と言う。それでも「アウェーでしかもFIFAランクで日本を上回る相手に対し、どれだけできるか。長所、短所が明らかになる」とあえて厳しいゲームで起用することで、3年後のW杯本大会を見据え今後の指導方針につなげたい考えだ。

 「恐らく来年にはA代表に定着する選手になる。もっと戦う意識、競争意識を持ってほしい」。指揮官の期待を背負う南野にとって、イラン戦はA代表定着への第1テストとなる。

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