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香川 屈辱の歴史リセット弾だ!10年ぶり敵地イラン戦へ意欲

[ 2015年10月13日 05:30 ]

イラン遠征で軽快な動きを見せる香川

 日本代表MF香川が負の過去を払しょくする。テヘラン到着後は2日間の回復メニューをこなし、シリア戦の疲労は消えて状態は良好。最終調整では明るい表情を見せた。「準備はできている。9万人の中で国際試合をするのはなかなか経験できないし、こういう戦いを勝ちきりたい」。まるで厳しい環境を待ち望んでいたかのようだった。

 今までに「悲劇」を「歓喜」に変えてきた。敵地で行われた12年10月の親善試合フランス戦ではカウンターから決勝点を奪って1―0で勝利。01年3月、日本が0―5でフランスに敗れ「サンドニの悲劇」と呼ばれた地で、日本サッカー史に残る番狂わせを演じた。11年前の惨敗を知らない世代の先頭に立ち、歴史を刻んだ瞬間だった。

 アウェーのイラン戦は10年ぶり。05年3月にジーコジャパンが挑み、1―2で競り負けた。だが当時16歳の香川は「あんまり覚えてないっすね」と平然と言った。舞台は同じアザディスタジアム。「フィジカルの強い相手には動きだしの質や準備が求められるし、駆け引きしていきたい」。攻略のイメージを膨らませた背番号10が、再び完全アウェーのスタジアムを沈黙させる。

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2015年10月13日のニュース