×

岡崎 10度目2戦連発で歴代3位47点!ずる賢くPKも獲得

[ 2015年10月9日 05:30 ]

シリア戦の後半、2点目のゴールを決めた岡崎(9)を祝福する槙野(右から2人目)ら日本イレブン

W杯ロシア大会アジア2次予選E組 日本3―0シリア

(10月8日 オマーン・マスカット)
 泥くさくゴール前に飛び込んだ。1―0の後半25分、MF香川が左サイドのタッチライン際を突破すると、真っ先に反応した岡崎がDFよりも前へ。香川のパスに、右足を投げ出しながらアウトサイドで角度を変え、2点目をねじ込んだ。「(香川)真司が単独で突破してくれたので半分は真司の得点ですね」。日本代表歴代3位の通算47得点目。自身10度目の2戦連発に息をついた。

 相手の戦意をそぐ追加点だけではなく、突破口を切り開いたのも岡崎だった。後半10分、MF長谷部の縦パスに反応してペナルティーエリア内に進入。直後、相手DFに倒され、ハリルジャパンでは待望の初PKをゲットした。6月のW杯予選シンガポール戦、8月の東アジア杯では得点力不足に苦しみ、FW出身のハリルホジッチ監督が示したのがPK獲得法の伝授だった。指揮官は8月27日の会見で「エリア内でファウルを誘うのはインテリジェンス。時には必要なこと」と言い、その後も繰り返してきた。背番号9が指揮官の狙いを体現する形となった。

 中立地のマスカットは思い出の地。12年11月14日、14年W杯ブラジル大会アジア最終予選のオマーン戦で終盤に決勝弾を決め、W杯出場に王手をかけた。「W杯にもう一度行きたい。その気持ちを出していきたい」。気温35度を超える厳しい条件下、前半は好機を多くつくることができない展開でも、焦らずにボールを待ち続けた。

 5年間、実績を積んだドイツを離れ、今季からプレミアリーグのレスターに新天地を求めた。常に向上を求めるストライカーは、カズことFW三浦知良の持つ歴代2位の通算55得点にもあと「8」に迫った。「仕事ができた。それはFWとして大事。PKを取って2点目も決めた。次につながる」と岡崎。進化を続けていけば、まだまだ数字は伸びていきそうだ。

続きを表示

この記事のフォト

2015年10月9日のニュース