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ハリルJに思わぬ敵 シリアより怖い!?砂ぼこり&厳戒下での試合

[ 2015年10月5日 06:08 ]

8日にシリア戦が行われる中立地マスカットのシーブスタジアム

W杯アジア2次予選 日本―シリア

(10月8日)
 8日に中立地マスカット(オマーン)でシリア―日本の18年W杯ロシア大会2次予選が開催されるシーブスタジアムに、思わぬ“敵”が現れた。砂漠地帯独特の砂ぼこりが舞うため選手の目に悪影響が及ぶ上、警備員200人以上を配置する厳戒態勢になる可能性が濃厚になった。日本代表は4日深夜、オマーンに向けて出発したが、首位対決を前にバヒド・ハリルホジッチ監督(62)も頭を悩ますことになりそうだ。

 ハリルジャパンが戦うのは、目の前の相手だけではなかった。8日のW杯アジア2次予選でシリアと激突する中立地マスカットは、10月も夏季が続く。高温多湿でキックオフの午後5時でも気温は30度を超えるだけでなく、中東の砂漠地帯独特の砂ぼこりが選手を襲う。約10分、外にいるだけで目は乾き、まばたきが止まらなくなる。幹線道路の脇にある会場のシーブスタジアムも、多くの砂ぼこりが舞う。

 過去にはACLで中東遠征を行った浦和の選手たちも目の痛みを訴えたという。既にシリアはマスカットで合宿を開始しているが、日本はきょう5日に現地到着。集中力をそぐ砂ぼこりとも向き合う必要がある。

 見えない敵は、それだけではない。情勢不安定なシリアのホームゲームは中立地での開催が決定。だが、依然としてイスラム過激派組織「イスラム国」の活動が活発なシリア国内情勢を考慮され、当日のスタジアムには200人以上の警備員が配置されることが判明。中立地マスカットに会場を移しても、厳戒態勢での試合になる可能性が浮上した。

 同施設関係者は「シリア情勢を考慮し、ガードマンを200人以上配置するつもり。普段では考えられない人員」と明かす。ピッチ内外に潜む危険に対処するため、物々しい雰囲気になることが濃厚。見えない恐怖とも戦うことになりそうだ。

 オマーンで開催された日本の国際Aマッチは過去7試合5勝2分けと好相性だが、ハリルジャパンは思わぬ逆風と直面することになった。メンバー発表会見で指揮官は「シリア戦は非常に厳しい戦いになる」と決意を込めていた。勝てば首位に浮上する重要な一戦。不安を吹き飛ばし、一気に優位に立つ。

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