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長谷川監督、不発の宇佐美をバッサリ「まだまだお子ちゃま」

[ 2015年10月5日 05:30 ]

後半、宇佐美(奥)はゴール前でボールを奪われる

J1第2S第13節 G大阪3―5川崎F

(10月4日 等々力)
 エースの明暗が試合の結果を左右した。川崎Fの大久保が2得点でチームに勢いをもたらした一方でG大阪の宇佐美は沈黙。後半20分には相手GKがこぼしたボールにフリーで飛び込んだものの、シュートはGK正面を突いて防がれた。

 「あそこで決めていれば変わったと思う。決定機はつくれていたし、そういうところで決めきれるかの差」と悔しがった。

 試合前は19得点で並んでいた両ストライカー。互いに前線に位置するが試合中に珍しくマッチアップする場面もあった。前半34分にはドリブル突破する大久保を反則で止め、その3分後には逆に自らのボールを後ろから鮮やかに奪い取られた。得点だけでなく球際の競り合いでも完敗した。

 確かに疲労の色は隠せなかった。ACL準決勝の広州恒大戦から中3日。アウェーの地では想定外の暑さと湿度とピッチ状態に苦しんだ。

 ただ広州戦の後半29分に連戦の影響を考慮され途中交代していただけに、期待した長谷川監督の落胆は普段よりも大きかった。「パトリックと(宇佐美)貴史にはもっともっとボールにチャレンジしてほしかった」と守備を怠る両FWを辛口批判した上で、とくに日本人FWに対しては「まだまだお子ちゃま」とばっさりと切り捨てた。

 昨季の3冠王者が5失点したのは、降格した12年6月30日・柏戦(2―6)以来3年ぶり。「もう少しうまく守ることができたかも」と振り返るエースだが、時すでに遅し。第2ステージでは8位に転落し、年間勝ち点でもチャンピオンシップ出場可能な3位まで5差。たまったうっぷんは日本代表のシリア戦(8日、オマーン)で晴らすしかない。

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