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手倉森監督 ケガ隠した鎌田に怒!鳥栖にも苦言「100%で送り出す場」

[ 2015年9月23日 05:30 ]

練習前、鎌田と話す手倉森監督(左)

Jリーグ・U―22選抜練習

(9月22日)
 手倉森誠監督(47)がキレた!!23日にJ3町田戦を戦うJリーグ・U―22選抜は22日、稲城市内で練習を行った。21日夜に合流したFW鎌田大地(19=鳥栖)が、この日、左太腿裏のケガのため、試合に出られる状態ではないことが発覚。町田戦の指揮を執るU―22日本代表の手倉森監督は選手を送り出した鳥栖と、鎌田本人に苦言を呈した。

 若き才能を壊さないために。日本代表が特別な場所であり続けるために。手倉森監督はあえて公の場で注文をつけた。「試合をやらせるわけにはいかない。(ケガをした状態で送り出したのは)代表へのリスペクトに欠けている。鳥栖にも言い分はあるだろうが、代表は100%の選手を送り出す場」と、語気を強めた。

 鎌田は18日に患部に違和感を自覚。しかし、19日のJ1広島戦に後半34分から出場し、翌20日には広島との練習試合に80分間出場した。21日にクラブで患部をチェックするために、J―22選抜への合流を遅らせ、練習を欠席。同日夜に宿舎入りした。その後、代表スタッフがチェック。この日の朝、MRI検査(磁気共鳴画像装置)を受けた結果、患部に内出血が認められた。鳥栖の永井強化部長は「クラブとしては、いけるという判断をした。本人も“できるんじゃないか”ということで送り出した。あとは協会の判断」と説明した。プレーできるか否か。クラブと協会で見解が分かれた形だが「出血」という厳然たる事実はある。

 もちろん、鎌田本人の問題でもある。プロとしてケガに敏感であれば、今回の問題は起こらなかった。指揮官は「プロとしてあるまじきこと。ケガを隠してやるのは日本へのダメージ。その自覚を持ってほしい。プレーすれば、ひどくなる可能性もあった」と話した。本人にもその旨を話しており、鎌田は「(監督の話は)その通りだと思う」と神妙に話した。

 もちろん、手倉森監督の今回の“クレーム”は選手を愛すればこそである。「今回、鎌田は体脂肪をかなり絞ってきた。頑張りが裏目に出た可能性がある。今回の失敗が良い方に出てくれれば」と再び戦力として戻ってくることを期待した。A代表のハリルホジッチ監督も目を掛ける逸材。アピールを求める裏で自覚を持った姿勢が求められる。

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