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大久保ハットで150号超え!!3年連続得点王へ単独トップ浮上

[ 2015年9月20日 05:30 ]

名古屋戦でハットトリックを決め、指を3本立て喜ぶ川崎F・大久保

 大久保3発!得点王もゴン超えも射程に捉えた。J1第2S第11節は各地で7試合が行われ、川崎FのFW大久保嘉人(33)はホームでの名古屋戦で、前半45分にJ1通算150点を決めると、勢いに乗ってハットトリックを達成。チームも6―1で快勝した。大久保は今季19点目で得点ランクでG大阪FWの宇佐美貴史を抜いて単独トップ。通算得点も152点まで伸ばし、中山雅史(JFL沼津)の持つJ1最多得点にもあと5点に迫った。

 ホームのサポーターの前で決めるところが千両役者だった。試合終了直前、杉本のパスを受けてゴールを決めると、誇らしげに3本の指を立てた。昨年9月の大宮戦以来、3度目のハットトリックだ。

 「点差がついていたし、狙っていた。最後の最後で緊張していたけど、思い切り打った。1点目は打とうと決めていた。2点目は中野と初めて(タイミングが)合った」

 1点目は前半45分。中村のFKを受けた大久保が体を反転させながらボールをコントロールしてゴール右にシュート。2試合連続の今季17点目はJ1通算150点目だ。そして、後半22分にも中野のパスから2点目を決めて得点ランクトップの宇佐美に並ぶと、一気に抜き去った。

 川崎Fに移籍して3年足らずで63点。風間監督と出会ってストライカーとして覚醒した。神戸時代は主に中盤から前線に飛び出してゴールを狙っていたが、川崎Fでは前線に残ってプレー。大久保の特性を見抜いた風間監督に「前に残っていろ、その方が相手は怖い」と言われて、ゴールハンターの素質が開花した。今季は相次ぐケガも克服し昨年の18点を超えた。

 J1通算得点で152点となり、3位に並んだ。「ここまでやれるとは思っていなかった。まだまだ積み重ねていきたい」と言う。通算1位の中山雅史(157)まであと5、今季達成も視野に入る。スタンドで観戦した日本代表のハリルホジッチ監督は3点目の前に帰宅したが、「Jでやるしかない。年のことを言われてもどうしようもない。結果を出すしかない」と代表も諦めてはいない。そして、今季開幕前に目標に掲げた3年連続得点王の偉業はくっきりと見えてきた。「まだ、6試合ある。どうかな」と言いながらも秘めた自信は揺るぎない。

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