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久保 プロ初の3戦連発!先制弾もアシストし4―0大勝に貢献

[ 2015年9月14日 05:30 ]

プロ入り後、初となる3試合連続ゴールを記録したヤングボーイズFW久保

スイスリーグ ヤングボーイズ4―0ファドゥーツ

(9月12日)
 U―22日本代表候補のヤングボーイズ(スイス)のFW久保裕也(21)が12日、ホームで行われたファドゥーツ戦でプロ入り後、初となる3試合連続ゴールを記録した。先制点もアシストし、4―0での大勝に大きく貢献。16年リオデジャネイロ五輪アジア最終予選の組み合わせが決定した中、エースがさらにギアを上げていく。

 ストライカーの本能が戻ってきた。久保は2トップの一角として先発すると2―0の前半33分、左からのクロスに素早い振りで合わせ、相手GKのニアサイドを抜いた。京都の下部組織に在籍した高校2年の10年から2種登録され、トップチームの試合に出場。12年にはザッケローニ監督が指揮を執った日本代表に選出され、10代から将来の日本のエースとして期待を集めてきたが、3戦連発はプロ入り後初めて。それでも「2点目が取れなかったのが悔しい。チャンスはかなりあった」と喜びはなく、後半の好機に決めきれなかったことを反省した。

 開始早々には今季から積極的に取り組んでいるフリーランニングで相手の裏のスペースに抜け出し、先制点をアシストした。この試合から、就任したばかりのヒュッター監督が指揮を執り「サッカーがやりやすくなった。前でプレーすることが多くなった」という。昨季はトップ下で起用されるなど、本職でプレーできないジレンマもあったが、今季はリーグ戦8試合で3得点と過去2シーズンを大きく上回るペースで得点を重ねており「次の試合も得点を狙う」と、さらに数字を上乗せしていく意気込みだ。

 リオ五輪のアジア最終予選1次リーグの組み合わせも決定した。サウジアラビア、北朝鮮、タイと同組になり、手倉森ジャパンとなってから2戦2敗で最大の難敵と言われるイラクとは別の組に入った。それでも「五輪に出るためには、どこにも負けるわけにはいかない」と気持ちを引き締める。エースは決戦の時までに、異国の地でさらなる成長を遂げる。

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2015年9月14日のニュース