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ブラインドサッカー日本代表、格上中国に守備崩され惜敗発進…

[ 2015年9月3日 05:30 ]

ブラインドサッカーのアジア選手権が開幕。中国戦で、シュートを放つ黒田選手(左)

 視覚障がい者らで行うブラインドサッカーのリオ・パラリンピック予選を兼ねたアジア選手権が2日、東京・国立代々木競技場フットサルコートで開幕した。日本は初戦で今大会4連覇中の強豪・中国と対戦。後半7分にセットプレーから失点し、0―1で黒星発進。大会には6カ国が参加。上位2カ国にリオの出場権が与えられる。日本は3日、イランと対戦する。

 日本の堅い守備が破られた。後半7分、中国の左CKからのセットプレーで、不意に打たれたシュートがGKの脇をすり抜けた。ため息の漏れる会場。世界ランキング5位の格上との初戦を落とした魚住稿監督は「ディフェンスは通用したと思うが、相手の試合巧者なところを見せられた」と唇をかんだ。

 日本は4人のフィールドプレーヤーがダイヤモンド形に並ぶ堅い守備から攻撃に転じる策を取る。世界9位の日本を上回る中国に流れの中からの失点はなかっただけに、エースの黒田も「(ゴール前で)厳しくいけないところを突かれたが、完全に崩されたことはなかった」と強気の姿勢。きょう3日のイラン戦は早くもリオ出場へ正念場となるが「試合後にニッポンコールで力をもらった。気持ちを入れ直す」と必勝を誓った。

 ▽ブラインドサッカー 視覚障がい者のための5人制サッカー。視力に応じた2クラスがあり、パラリンピック種目の全盲クラスは鈴が入ったボールの音と周りの指示の声を頼りにプレーする。健常者が務めるGKを除く4人は視力の差を公平にするため、アイマスクを着用。危険な接触を避けるため、ボールを奪いにいく際にはスペイン語で「行くぞ」を意味する「ボイ」と声を出す規則になっている。ピッチサイズは40×20メートル。ボールは転がると音が鳴る。試合時間は25分ハーフ。

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2015年9月3日のニュース