×

岡崎 エースとして悲壮決意「無得点なら100%自分が悪い」

[ 2015年9月3日 05:30 ]

カンボジア戦に向け調整する岡崎(左は長谷部)

W杯アジア2次予選E組 日本―カンボジア

(9月3日 埼玉)
 エースが白星から見放されているハリルジャパンを救う。負けの許されないカンボジアとの一戦を前に、FW岡崎は強い責任感と覚悟をにじませた。

 「勝たなきゃいけない相手なので、やっぱり先制点が大事。日本代表の1トップは点を任せられるポジション。点を取れなかったら、100%自分が悪いという気持ちでやりたい」

 今夏にマインツからレスターに移籍。環境への変化にも「毎日刺激があって、凄く変化があって楽しい。プレミアはいろんな違ったタイプの選手が多い」と充実感を漂わせる。プレミアリーグのデビュー2試合目で日本人最速タイとなる初得点を決めるなど、4試合で1得点。世界最高峰のリーグでもまれた経験を胸に、代表に合流した岡崎に懸かる期待は非常に大きい。

 6月16日のシンガポール戦で日本はシュート23本を放ちながらも、守備を固めてきた相手を崩せず無得点。岡崎も3本のシュートを放ったが、ゴールネットを揺らせなかった。この苦い一戦から、日本はアジア勢に4戦未勝利。同じ屈辱はもう味わいたくない。だからこそ「これで点を取れなかったら、自分はいらない存在だと思うくらいに、点にこだわらなきゃいけない」とあえて自身にプレッシャーをかける。

 レスターではバーディーと2トップを組み、機を見て位置を変えながらプレーしているが、ハリルホジッチ監督からは「そこ(中央)に陣取っていい。点を取るために動いてくれ」と1トップとして全幅の信頼を寄せられている。やるべきことは明確だ。「ここまで来たらいつも通りの自分を出せばいいし、ボックス内で自分が仕事をしなきゃいけない。シンガポール戦の嫌なものを取り除かないと」。自身が得点したW杯予選は6勝1分けと負けなし。豪快な“不敗弾”で、3カ月前の悪夢を払しょくする。

続きを表示

2015年9月3日のニュース