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香川 0―3から大逆転演出!今季初ゴール&決勝アシストも

[ 2015年8月22日 05:30 ]

今季公式戦初ゴールを決めた香川はサポーターから祝福される

 ドルトムントの日本代表MF香川真司(26)が20日、敵地で行われたノルウェーのオッド・グレーンランとの欧州リーグ(EL)プレーオフ第1戦にトップ下などでフル出場し、今季公式戦初ゴールと1アシストを記録。0―3からの大逆転勝利に導いた。不調に終わった昨季からの復活を印象づけるとともに、9月に行われるW杯アジア2次予選の2試合に向けても弾みをつけた。

【香川 日程&成績 ELプレーオフ】

 香川が完全復活を告げる号砲を鳴らした。1―3の後半2分、左サイドからのクロスのこぼれ球をギンターが頭で落とす。それをペナルティーエリア内左で待ち受けて、右足を振り抜いた。「こぼれてくるかなと思っていた。良い形でこぼれてきた」と、嗅覚を生かした今季公式戦5試合目での待望の初ゴールを振り返った。

 それだけでは終わらない。3―3の後半40分、左サイドに開いてボールを受けたると、いったんは縦に仕掛けたが、切り返して右足でクロス。ムヒタリャンの決勝ゴールをアシストした。「(相手マークと)1対1だったので、仕掛けたら何かが起こると思った。抜き切ろうとも思ったけど、相手が警戒していたので、クロスを上げただけ」と、冷静に解説しながらも「良い時間帯に(点を)取れた」と、胸を張った。

 悪条件をはね返した。ピッチは慣れない人工芝。香川は「足首とか膝への負担が凄く大きい。シュートを打つ時も踏ん張るのが怖かった」と明かす。足元に不安を抱えたまま、開始13秒で先制を許すと、前半22分までに3点のビハインドを背負った。「“大丈夫かな”というのは凄く感じていた」。しかし、そこからが昨季とは違った。

 香川は両手を叩いて周りの選手を鼓舞した。ハーフタイムを終えた時も、誰よりも早くロッカーから飛び出し、背中でチームを引っ張った。「ここで負けているようでは昨季と同じ」。マンチェスターUから復帰した昨季は28試合に出場し5得点と満足いく結果は得られなかった。チームも過去5季で最低の7位に終わった“今年こそは”との思いがある。初ゴールに「結果を残すことは良いこと。でも、次に続けていけるように頑張ります」と、前だけを向いた。その思いはリーグ戦、そして日本代表のW杯予選にもつながっていく。

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2015年8月22日のニュース