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G大阪、代表コンビ倉田&藤春が存在感も…リバープレートに完敗

[ 2015年8月12日 05:30 ]

<G大阪・リバープレート>後半、シュートをブロックされる倉田(右)

スルガ銀行チャンピオンシップ G大阪0―3リバープレート

(8月11日 万博)
 スルガ銀行杯が11日、大阪・万博競技場で行われ、昨季のナビスコ杯王者のG大阪は南米王者のリバープレート(アルゼンチン)に0―3と完敗した。08年の第1回大会に敗れて以来の出場で再び世界の厚い壁にはね返された。途中から強行出場した日本代表FW倉田秋(26)と同DF藤春広輝(26)が存在感を見せたものの、今季の目標に掲げていた全タイトル獲得の夢は消滅した。

 まざまざと力の差を見せつけられた。クラブが手にしていないタイトル獲得を目指し、南米王者に挑んだものの惨敗。09年の第2回大会以来、日本勢としては6年ぶりとなる黒星を喫した。

 世界の強さを痛感させられた内容も、代表コンビが力を見せた。9日の東アジア杯・中国戦にフル出場して疲労のある日本代表FW宇佐美、DF丹羽、米倉、GK東口をベンチ外にせざるを得ない状況で臨んだ中、途中出場の倉田と藤春がチームを活性化させた。

 前半41分に投入された倉田は、後半32分と41分に立て続けに惜しいシュート。日本代表でハリルホジッチ監督から「点を取れ」と言われ続け「その言葉が頭にこびりついていた。それだけに悔しいし、情けない」と決め切れなかったことを悔やんだが「ミスを恐れず仕掛けることはできた」と手応えも感じた。

 後半開始からピッチに立った藤春もクロスでチャンスを演出。「1点、取れていれば分からなかった。ビビらずにやれたし、こういう試合でやれなければ、代表には呼ばれない」と悔しさの中にも充実感を漂わせた。

 長谷川監督も「さすが代表というプレーを見せてくれた」と賛辞。主将のMF遠藤も、後半は何度も決定機をつくっただけに「決めていれば大きな差はなかった。いい経験になった」と敗戦の中に収穫を見いだした。

 すでにリバープレートは今年のクラブW杯(CWC)出場権を獲得。G大阪がACLに優勝するか、Jリーグ王者になれば再戦の可能性もある。倉田は「リベンジするためにもCWCに戻ってきたい」。遠藤も「チャンピオンになって、もう1度戦えればうれしい」と話し、悔しさをモチベーション変え、残されたタイトルの獲得に全力を注ぐ。

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