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黒星発進アーセナル、“奪冠使者”ベンゼマ獲りへ史上最高額用意か?

[ 2015年8月11日 11:55 ]

開幕戦に敗れガックリと肩を落とすアーセナルイレブン(AP)

 昨季はFA杯を連覇し、今季は12季ぶりとなるリーグ優勝へ期待が膨らむ中、アーセナルは9日のホーム開幕戦で昨季12位のウェストハムに0―2の敗戦を喫した。課題は決定力不足で、クラブOBからも求められている大物補強をめぐる動きに注目した。

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 最後までゴールが遠かった。アーセナルは07年以来負けなしだったウェストハムにホームでまさかの敗戦。ベンゲル監督は「相手は公式戦(欧州リーグ予選)をこなして、コンディションが我々よりも良かった」と敗因を分析したが、シュート数では22対8と圧倒。しかし、ゴール枠を捉えたのは6本のみ(相手4本)で、1トップのフランス代表ジルーが5本のシュートを放ちながら無得点に終わるなど、課題の決定力不足を露呈する結果となった。

 やはりレジェンドの提言に従うべきなのか。クラブOBで元フランス代表FWのアンリ氏は7日、英テレビ局スカイスポーツ(電子版)で「ベンゼマを獲れば、リーグ制覇だけでなく欧州CL優勝にも挑戦できる」とタイトル獲得の切り札として、Rマドリードからフランス代表FWを獲得すべきと主張した。アンリ氏は99~07年にアーセナルでプレーして4度のリーグ得点王に輝き、2度のリーグ優勝に貢献。インビジブルズ(無敵の意味)と呼ばれ無敗優勝を果たした03~04年以来遠ざかっているリーグタイトルを奪還するためには、自身のようなエースストライカーが必要という考えだが、ベンゲル監督は否定的だ。8日の会見で「アンリの知識は尊重するが、数学のようにはいかない。チームとして戦うべきで、点を取れる1人に頼るべきではない」と教え子に真っ向から反論。さらに現状の戦力で「リーグ優勝できると信じている」と自信を示していた。

 開幕戦黒星から一夜明けた地元紙は一斉にアーセナルの補強について報道。デーリー・メール紙は今週にベンゼマ獲りへクラブ史上最高の移籍金をオファーすると伝え、デーリー・エクスプレス紙はベンゼマ獲得は難航しており、バイエルンMのゲッツェとシャルケのドラクスラーという若手のドイツ代表攻撃的MF獲得に動くと報じた。プレミアリーグの今夏移籍期間は9月1日まで。現在リーグ最長の就任20年目を迎える名将の決断が、今季のリーグの行方をも左右しそうだ。

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