危機を救った横山弾!なでしこ“ジョーカー試験”に合格

[ 2015年8月9日 05:30 ]

<中国・日本>後半、ゴールを決め喜ぶ横山(右)

 なでしこジャパンは8日、東アジア杯の最終戦で中国と対戦し、2―0で勝利を収めた。後半43分にMF横山久美(21=長野)がリオデジャネイロ五輪への生き残りをアピールする決勝弾を決め、23戦ぶりの無得点試合となる危機を救った。同ロスタイムには杉田亜未(23=伊賀)が追加点。96年7月以来19年ぶりとなる公式戦4連敗を免れ、3位で大会を終えた。

【試合結果 東アジア杯順位表 なでしこジャパンメンバー】

 最強の切り札が、終了間際に輝きを放った。0―0の後半38分、田中美に代わって横山に出番が訪れる。43分、スルーパスをペナルティーエリア内で受けた横山は2タッチでDF2人をかわし、詰め寄ったGKの位置も察知してループ気味にシュート。無人のゴールを射抜いた。19年ぶりの国際Aマッチ4連敗を免れ、初の最下位が見えていた土壇場で値千金の決勝弾。「ナイスボールが来たので決めるだけだった。入って良かった」と笑った21歳は、杉田の追加点にも絡んだ。

 3度目の正直で“ジョーカーテスト”に合格だ。今大会は3試合連続の途中出場。韓国戦ではボールロストで2失点目に絡むなど精彩を欠いていた。佐々木監督からは「前回の情けないプレーの分、点を取ってこい」と言われ、ピッチに送り出された。「これが最後のチャンスだと思っていた」。同じ失敗は繰り返せない。少ない時間でも果敢にゴールを狙い、結果となって表れた。

 3月のアルガルベ杯ポルトガル戦でデビュー弾を決め、W杯メンバー滑り込みへの期待は高まった。だが、予備登録メンバー入りしながらの落選。遠征先で結果を知ったが「ぶっちゃけ、入るとは思っていなかった」と笑い飛ばした。幼い時に見たイタリア代表R・バッジオの映像を見て憧れたW杯の舞台には立てなかったが、サポートメンバーとして国内合宿に参加。「チームが一つになっていると感じた」と貴重な経験が横山の力になった。

 10年のU―17女子W杯の北朝鮮戦で4人抜きゴールを決め、メッシらと並んでFIFA年間最優秀ゴール賞にノミネートされた逸材。ヤングなでしこ世代のドリブラーはリオ五輪に絡んでいくべき存在だ。「これからの自分次第。またゴールを取れるように、継続してやっていく」。このゴールを機に、下克上ののろしを上げる。

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