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西川、ハリルJ初先発!正GK奪取へ「無失点を意識してやりたい」

[ 2015年8月2日 05:30 ]

練習でボールに食らいつく西川

東アジア杯男子 日本―北朝鮮

(8月2日 中国・武漢)
 東アジア杯に出場する日本代表は2日、北朝鮮と初戦を戦う。GK西川周作(29=浦和)がバヒド・ハリルホジッチ監督就任以来、初めて先発のピッチに立つことが濃厚。これまでは今回は招集されていないGK川島永嗣(32)の後塵(こうじん)を拝してきたが、完封という結果を残して、守護神の座を奪い取る。

 2番手はもうごめんだ。西川は約35度という猛暑の中、試合前日の戦術練習で主力組のゴールを守った。ハリルホジッチ体制で初の先発が濃厚。「チャンスが来るならこのタイミングだと思っていた。無失点を意識してやりたい」と強調した。

 苦渋を味わってきた。初めて代表でベンチ入りしたのは06年10月4日、親善試合のガーナ戦だった。それから約9年が過ぎた。しかし、現状は自身よりも遅く代表に初招集された川島の2番手的な扱い。目標としてきたW杯ブラジル大会も出番はなかった。ハリルホジッチ監督が就任しても状況は変わらず。4戦連続でベンチを温め続けた。

 「久しぶりの代表戦。ピッチで結果を出すことが次のチャンスにつながる。(GK起用で)監督を悩ませられるように」

 他のGKにはない正確なキックと安定したセーブで指揮官の脳裏に、昨季限りでスタンダール・リエージュ(ベルギー)を退団して所属先を探している「川島」ではなく、体調不良で今大会メンバーから離脱した「権田」でもなく「西川」の文字を刻み込むつもりだ。

 ピッチはボコボコ。GKにとって最も嫌なイレギュラーバウンドが起こりやすい状況だが冷静に受け止める。08年北京五輪に出場した反町ジャパンの初陣となった06年8月、中国河北省の劣悪ピッチで行われたU―21中国代表との試合で、西川はフル出場して完封を果たすなど経験しており「しっかり最後までボールを見ること。ボールの正面に入ること。基本をしっかりしたい」と対応に自信を見せる。

 韓国で行われた13年の前回大会も2試合に先発し、初優勝に貢献した。今大会のチームでは29歳はベテランの部類に入る経験者。「初戦が大事。国内組が一つになることが重要」。完封発進で連覇へ弾みをつける。その先には代表の正守護神の座を見据えている。

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2015年8月2日のニュース