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札幌 白星スルリ…まさかのロスタイム被弾で悪夢ドロー

[ 2015年7月23日 05:30 ]

北九州戦で先発し、攻守に活躍した札幌MF稲本(中央)

 悪夢のドローだ。コンサドーレ札幌は22日、アウェー(本城)で北九州と対戦し、1―1で引き分けた。前半20分、左からのクロスにFW内村圭宏(30)が頭で合わせて先制したが、後半ロスタイムに痛恨の失点。1点を守れず、7試合ぶりの白星を逃した。勝ち点35で順位は10位から9位へ上がったが、後味の悪いドローとなった。

 最後に落とし穴が待っていた。1―0で迎えた後半ロスタイム。勝利を確信した矢先、ゴール前の混戦からこぼれ球を北九州のFW原に押し込まれた。痛恨ドロー。試合終了と同時に札幌イレブンは肩を落とした。

 終了直前までは、万全の試合運びだった。疲労による影響で、ここ6試合はチーム全体の運動量が減少。だが、12試合ぶりに左FWで先発したフレッシュな中原、24歳のFW古田、22歳のMF荒野のコンビから次々とチャンスをつくった。

 前半20分には左サイドのMF堀米のクロスを中央の内村が豪快に頭で合わせた。「FWとして点を取らなきゃいけない」と話していた内村の魂が乗り移った。背番号13の意地の今季4得点目だったが、それも白星には届かなかった。

 8日間で3試合という過密日程の最終戦。バルバリッチ監督が「同点で終わるには相応しい試合ではなかった」と話すように3連敗中の選手は息を吹き返したかのように走り、連動した。後半は反撃を許す場面もあったが、前半38分まで相手シュートは0本。守備も及第点だった。だが、結果は引き分け。後半18分に投入されたFW都倉は言った。「内容どうあれ勝ちをもぎ取るハングリーさが必要」。復調の兆しが見えただけに、逃した白星は大きかった。

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2015年7月23日のニュース