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鹿島 セレーゾ監督解任…後任には石井正忠コーチが就任

[ 2015年7月22日 05:30 ]

監督就任が決まり取材に応じる鹿島の石井新監督

 鹿島は21日、トニーニョ・セレーゾ監督(60)の成績不振による解任を発表した。3季ぶりのタイトル獲得を目指した今季だったが、第1ステージは8位に終わり、ACLも1次リーグで敗退。巻き返しを目指した第2ステージも開幕から下位クラブとの3連戦で、1勝1分け1敗と結果とともに内容も伴わなかった。後任には石井正忠コーチ(48)が就任する。

【第2S順位表 年間順位表】

 セレーゾ監督は1度目に監督を務めた00年に3冠を獲得した功労者でもあったが、井畑滋社長は「流れを変える時期じゃないか」と判断。この日の朝、緊急の役員会を開いて監督交代を決定し、昼頃、鹿嶋市内の選手寮でセレーゾ監督に契約を解除する旨を伝えた。シーズン途中での解任は99年のゼ・マリオ氏に次ぎ2例目となった。

 石井新監督はJリーグ発足時の故宮本征勝氏以来、クラブ史上2人目の日本人指揮官となる(代行では98、99年の関塚隆氏=現J2千葉監督)。この日の練習から陣頭に立ち、「セレーゾ監督の戦術を引き継ぎながら、セットプレーの守備など改善していきたい。勝ちにこだわることを復活させたい」と今後の方針を示した。Jクラブ最多16個のタイトルを持つ名門に走った激震。選手も重く受け止めており、日本代表MF柴崎は「結果が伴わなかった責任は選手にもある。奮起することがクラブとして求められている」と、巻き返しを誓った。

 ◆石井 正忠(いしい・まさただ)1967年(昭42)2月1日、千葉県出身の48歳。現役時代は鹿島、福岡でプレーし、J1通算95試合3得点。98年に引退し、99年から鹿島下部組織コーチ。02年からトップチームのフィジカルコーチ。12年からコーチを務めた。1メートル79、71キロ。利き足は右。

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2015年7月22日のニュース