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W杯から17人変更、若手中心「チャレンジなでしこ」で東ア杯へ

[ 2015年7月22日 05:30 ]

笑顔でメンバーを発表するなでしこジャパンの佐々木監督

 8月1日開幕の東アジア杯(中国・武漢)に挑むなでしこジャパンは21日、メンバー23人を発表した。W杯経験組は6人に抑え、初招集4人を加えるなど若手を大量招集し、佐々木則夫監督(57)が「チャレンジなでしこ」と名付けたフレッシュな布陣。2大会ぶり3度目の優勝を目指すなでしこたちは、来年2月29日から大阪で行われるリオデジャネイロ五輪アジア最終予選へ向けてふるいに掛けられる。

【なでしこジャパンメンバー 日程&結果】

 W杯終了からいきなり容赦ないサバイバルだ。北朝鮮、韓国、中国と対戦する東アジア杯は、若きなでしこの正念場となる。澤も宮間も招集されず、最年長は29歳の上尾野辺。W杯カナダ大会のサブ組6人に、好調の京川(INAC神戸)ら「ヤングなでしこ」世代、柴田(浦和)らの初招集4人が名を連ねた。23人の平均年齢はW杯メンバー発表時の27・7歳から23・7歳となり、4歳も若返った。「“チャレンジなでしこ”でもないけど、そういった意味合いで頑張ってもらいたい」と奮起を促した佐々木監督は「このメンバーの3分の1がリオデジャネイロ五輪に関わってほしい。多くの若手が関わるのがベスト」と期待を込めた。

 “世界No・1”奪回へ早くもメンバー争いへの号砲だ。連覇を逃したW杯の悔しさを晴らすには、来年のリオデジャネイロ五輪で初の金メダルを獲得するしかない。来年2、3月には大阪で2枠の出場権を懸けたリオ五輪のアジア最終予選も行われる。W杯から17人が代わった今回の陣容は、その当落線上の選手たち。「東アジア杯でリオに行く思いを出さなければ、今回選んでいない経験ある選手に刺激にならない。むしろ選んだ選手に刺激を与えている」と指揮官。多くの戦力を見極めるためターンオーバー制を敷く考えもある。

 今回のメンバーは既にAマッチ経験のある選手ばかり。初招集の村松、山下もW杯のバックアップメンバーとして国内合宿に参加した。「攻守にアクションするサッカーがベース」と指揮官は大幅な戦術変更はしない方向。「経験だけでは帰ってこられない。優勝を意識付けて戦う」と指揮官。武漢でスポットライトを浴びた逸材がリオ五輪でのヒロイン候補となる。

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2015年7月22日のニュース