永井＆川又　代表コンビが強烈２発！名古屋、三冠王者に逆転勝ち

＜名古屋・Ｇ大阪＞後半４分、永井（左）はゴールを決め、ガックリのＧ大阪ＤＦを背にガッツポーズ

Ｊ１第２ステージ第２節 名古屋３－２Ｇ大阪

（7月15日 パロ瑞穂）
　ホームで簡単に引き下がれない。昨年の三冠王者を相手に、前半で０―２。敗色ムードがピッチに漂う中、名古屋の代表コンビがＧ大阪に強烈な２発をたたきこんだ。

　運動量で圧倒し、後半４分にビッグチャンスが訪れる。ゴール前の混戦から永井がヘッドで落とし、闘莉王が再びスペースへ抜けた永井にパス。冷静にＤＦの間を抜き、ゴール右スミへ流し込んだ。「（失点の）原因をつくっていたので、とにかく取り返したかった」。６月７日の新潟戦以来のゴールで反撃の体勢を整えると、流れは名古屋に傾く。同３０分に闘莉王が自ら得たＰＫをゲット。ついに試合を振り出しに戻した。

　もちろん、もう一人の現役代表も黙っていない。３６分、永井が高い位置でボールを奪い、ＤＦの裏へ抜けた川又へラストパス。新潟時代の同僚、ＧＫ東口の裏をかくシュートで、痛快な逆転劇を完結させた。

　「前節に負けていたので、とにかく勝ちたかった。（第２ステージは）本当に上位、そして優勝を狙っているので」

　ヒーローの顔を殊勲の汗が流れ落ちる。ハリルホジッチ監督の公式戦初戦となったシンガポール戦（６月１６日）で、永井は出番なし、川又は招集すらされなかった。ともに予備登録メンバー入りした東アジア杯では、エースとして期待される両ストライカー。逆襲の夏が始まった。