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独移籍の柏U18伊藤 “仕掛け人”が語った舞台裏

[ 2015年7月14日 11:40 ]

 柏U―18からドイツ1部ハンブルガーSVに移籍したFW伊藤達哉(18)の“仕掛け人”となったのはマウリツィオ・モラーナ代理人(49)だった。

 FIFA公認代理人のイタリア人エージェントは、これまで多くの日本人選手と仕事。スポニチ本紙の取材に「柏が認めてくれたことに感謝している」と下部組織の逸材の海外挑戦を容認した柏レイソルに感謝の気持ちを述べ「ハンブルガーSVの意向もあったし、何より本人の意思が強かった」と全員の思惑が一致したことを強調した。

 「若い時に海外に出ることは決してマストなことではない。本当は自国でプレーするのが一番良い。まだ大人じゃないわけなので」と早期の海外挑戦が必ずしも正解ではないと持論を展開。ただ一方で、イタリア在住の代理人の目を通して見ると、国際試合のスピード感や緊張感、激しい競争社会などはやはり欧州に分があるという。「そのギャップを早いうちに埋めることができれば理想だ」と日本サッカー界発展のための手段の一つであることも感じている。

 伊藤については今後はセカンドチームでプレー。通訳は最初だけ付けるが、ドイツ語に慣れてきた頃に外す予定という。「どこまでいけるかは本人次第。でも、こういうチャンスは滅多にない」。宮市(ザンクトパウリ)や木下(フライブルク)などJリーグを経験せずに欧州に渡った選手の成功例は少ない中、伊藤がどこまで成長できるかに注目が集まる。

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2015年7月14日のニュース