同性婚の米ワンバック　パートナーとの「勝利のキス」話題に

サッカー女子Ｗ杯の決勝戦後、キスするワンバック選手（右）とハフマンさん

　サッカー女子ワールドカップ（Ｗ杯）で日本を破り優勝した米国チームのスター、アビー・ワンバック選手（３５）が、決勝の試合終了後に同性婚相手のサラ・ハフマンさんと交わした「勝利のキス」が米メディアなどで話題になっている。

　ゲームが終わった直後、スタンドで見守っていたハフマンさんに駆け寄り、フェンス越しに身を乗り出したハフマンさんと熱いキス。ハフマンさんがグラウンドにずり落ちそうになるほど強く抱き合った。その映像は世界に生中継された。

　ＣＮＮは、この光景こそが６月下旬に同性婚を合憲と判断した米連邦最高裁判決に対する「完璧な賛辞」だと論評した。

　ファンらはツイッターで「ＬｏｖｅＷｉｎｓ（愛は勝つ）」という「ハッシュタグ」（投稿をキーワードで検索できる目印）を付けて、映像や画像を共有した。

　日本の澤穂希選手とも友人で、輝かしい実績を持つ女子サッカー界の顔、ワンバック選手。これが最後のＷ杯とされることも勝利のキスの感動を増幅させたようだ。

　最高裁が歴史的合憲判決を出した先月２６日は、準々決勝で米国が中国を破った日でもあり、ワンバック選手は「私にとって、これほど素晴らしいことはない」と判決と試合の「ダブル勝利」を喜んでいた。（共同）