丸山桂里奈「たら、れば」禁句でも「澤さんが最初から出ていたら…」

[ 2015年7月7日 08:02 ]

<日本・米国>大儀見をねぎらい抱き合う澤
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サッカー女子W杯カナダ大会決勝 日本2―5米国

(7月5日 バンクーバー)
 【丸山桂里奈観戦記】やばい!と何度、言ったことか。ピッチレベルで見るのとテレビ画面を通して見るのとでは違いますが、前回大会より米国のレベルは格段に上がっていました。なでしこがこんなに慌てふためくとは…。スポーツの世界で「たら、れば」は禁句だと承知していますが言わせてください。澤さんが最初から出ていたら…こんな展開にはならなかったんじゃないかな。

 今大会、ビブスを着てベンチにいることが多かった澤さんを当初、複雑な思いで見ていました。実際、ケガやターンオーバー制以外では初めてスタメンから外れた昨年5月のアジア杯では同部屋の私に「何で出られないんだろう」とこぼし、珍しく落ち込んでいたからです。でも、あんなに祈るようにベンチから戦況を見つめ、声を出し続ける姿を見て自分の状況を受け入れて前へ進んだんだなと感じました。

 メニーナ(日テレの下部組織)にいた私にとって、澤さんは雲の上の、またその上の存在でした。そんな人と代表で一緒になったのは私が初招集された02年のアジア大会。しかもいきなりの同部屋!集合場所のホテルで荷物をピックアップしようとうろうろしていた時でした。「桂里奈、こっち、こっち」と声をかけてくれ、部屋に案内してくれたのが澤さんでした。聞けば私の荷物も既に部屋に運んでくれたとのこと。それから私も同部屋が若手であっても先にホテルに着いたら荷物を運び入れることを心がけるようになりました。

 絶対に諦めないことだったり、礼儀だったり、あと料理のレシピも…。澤さんから教えてもらったことってたくさんあります。私にとって、なでしこの10番は澤さん以外にあり得ない。まだまだブルーのユニホームを着続けてほしいです。(元日本代表、大阪高槻FW)

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