×

岩清水号泣!序盤に大量失点、33分で途中交代「申し訳ない」

[ 2015年7月7日 05:30 ]

<日本・米国>前半、ベンチに下がり岩清水は号泣(左は安藤)

サッカー女子W杯カナダ大会決勝 日本2―5米国

(7月5日 バンクーバー)
 まさかの大量失点、そして前半途中での交代。受け入れがたい結果に、DF岩清水はぼう然とするしかなかった。試合中から泣きじゃくり、そして、敗戦が決まると、また、涙があふれた。「分かっていたんですけど、自分の予想以上というのもありましたし、立ち上がりの失点は自分のせいなんで、本当にチームに申し訳なく思います」。女子W杯決勝で の5失点は史上ワースト。ふがいなさに、なでしこ不動のセンターバックは声を絞り出した。

 悪夢のような33分間だった。前半3分、相手の右CKでロイドをマークしていたが対応が遅れ、振り切られてゴールを許した。そのわずか2分後には、FKのこぼれ球を再びロイドに決められて0―2。「(ロイドが入ってくるのは)分かっていたが、自分の想像以上のスピードで入られた」。同14分には、左からのクロスのクリアミスをホリデーに拾われて3失点目。「自分の中の精いっぱいのプレーだったんで。力不足です」。背番号3は言い訳を一切しなかった。

 同16分にもロイドに追加点を許し、準決勝まで6試合3失点と鉄壁だった守備陣は前半だけで4失点と崩壊。1―4の前半33分、交代を告げられた。前回大会決勝は、延長後半ロスタイムに相手決定機を体を張って阻止して“名誉の一発退場”。優勝に貢献したが、歓喜の瞬間をピッチで迎えることができなかった。12年ロンドン五輪決勝でも、自身が対応した選手にクロスを上げられて失点。「同じことは二度とやらせない。自分の対応が問われる」と意気込んで臨んだ3度目の米国との決勝だったが、過去の対戦よりも悔しい形でピッチを後にした。

 来年のリオデジャネイロ五輪に向けては「ちょっと落ち着いて考える時間をつくりたい」と話すのが精いっぱい。それでも、DF陣で代えの利かない存在であることは間違いない。苦い大敗を糧に、五輪では“4度目の正直”を果たしてみせる。

続きを表示

2015年7月7日のニュース