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澤、準V終戦も涙なし 完全燃焼「悔いなくやり切りました」

[ 2015年7月6日 10:42 ]

笑顔を見せる澤

サッカー女子W杯カナダ大会決勝 日本2―5米国

(7月5日 バンクーバー)
 涙する選手ひとりひとりをしっかりと抱きしめた。MF澤にとって最後のW杯。「今みんなが持っている力を出し切ったと思います」。連覇という形で終われなかったが、そこにはやりきったという表情にあふれていた。

 立ち上がり15分間でまさかの4失点。ベンチスタートの澤も「取られてはいけない時間帯の3失点は痛かったかなと思う」と振り返った。

 16歳で初めてW杯に出場し、今回で6回目の大舞台。前大会ではMVPを獲得したものその後の4年間は順風満帆ではなかった。良性発作性めまい症、右膝の負傷…。日本代表に選ばれることが当然ではなくなっていた。それでも努力を惜しまず、大会に合わせるように調子を上げ、23人の枠に戻ってきた。

 今大会は無得点ながら守備の切り札に立って、相手の攻撃の芽を摘む活躍。ライバルで親友のFWワンバックとのマッチアップでは、イエローをもらいながらも果敢にチャージに行った。「これが今の自分たちの結果だと思います」。すべてを出し切っての準優勝に胸を張ったなでしこのレジェンド。「悔いなくやれました」と最後まで涙はなかった。

 
 

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