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ともに最後!澤VSワンバック、3度目の頂上決戦に注目集まる

[ 2015年7月5日 09:50 ]

会見に応じる米国代表の(左から)モーガン、ロイド、ワンバック

女子W杯決勝 日本―米国

(7月6日 バンクーバー)
 女子W杯決勝は、レジェンド対決にも注目が集まっている。36歳の澤、35歳のワンバック。09年から2年間、米ワシントン・フリーダムでチームメートだった女子サッカー界の顔とも言える2人が、ともに「最後」と口をそろえるW杯ラストマッチで相まみえる。

 澤は3日の練習後、取材を受けずに集中を高めたが、バンクーバー市内で会見に出席したワンバックは「日本は技術があって、とても組織的なチーム」と警戒した。前回決勝では延長前半に勝ち越し点を決めたが、澤の劇的ゴールで追いつかれ、PK戦で沈んだ。12年ロンドン五輪決勝ではフル出場で金メダルを獲得してリベンジを果たした。3度目の頂上決戦。国際Aマッチ248試合に出場し、男女を通じ歴代最多得点の183得点を決める最強ストライカーは「私たちの状態も凄く良い。私たちは表彰台の頂点に立つことに値するチームだ」と自信を見せた。

 今大会、ベテラン2人ともに満足のいく内容ではない。2試合連続途中出場のワンバックは1得点にとどまる。澤も先発出場は2試合だけで、守りの切り札として終盤に投入されている。「ベンチに座っていることが多いのだろうけど、彼女がどういうことをしているのか分かっているつもり」とワンバック。互いをリスペクトし合うレジェンド同士の出番が、勝敗の行方を左右しそうだ。

 ワンバックは澤が良性発作性頭位めまい症を患った12年3月にはクラブのキャンプ地だった鹿児島を電撃訪問して激励した。直後には東日本大震災で被災した宮城県で女子中学生を対象にサッカー教室を開催。「11年はいかに日本が難しい状況にあったかというのは私も知っている。勝つべくして日本は勝った」。だが、2度も優勝は譲れない。澤も連覇しか見ていない。最強の2人が、バンクーバーでW杯の有終の美を飾る。

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